ソーセージ、ベーコンなど加工肉の過剰摂取が「認知症のリスク」を上げる可能性。現役医師が紹介する米国の驚くべき研究結果

 

豆類やナッツ類のススメ

 近年、哺乳類の肉を豆類やナッツ類に置き換える食事が一部で取り入れられている。今回の研究は、加工赤身肉をナッツや豆類で1日1サービング置き換えた結果も発表していた。それによると、認知症のリスクが19%低下し、認知老化が1.37年減少、主観的認知機能低下のリスクも21%低下していた。

 今回の研究は米国人対象だ。これがそのまま日本人に当てはまるかはわからない。このような栄養疫学研究を日本人でも行うとよいだろう。

 しかし、少なくとも今回の研究で、赤身肉、特に加工赤身肉の摂取量が多いと、認知症や認知機能の低下リスクが高まることが示唆された。論文著者らも、今後はこれらの結果が食文化の異なる集団に対して一般化できるかを評価する必要があると述べている。

 では、現時点での食生活をどうすればよいか、加工赤肉を毎日食べるのは避けた方がよいだろう。さまざまな病気の予防を希望する若年者だけでなく、高齢者で現在の認知機能を維持したい人も、赤身肉の摂取を減らすことを勧める。

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image by:Shutterstock.com

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