損してばかりの「就職氷河期世代」を助けるフリ。石破政権による“ポエム的支援策”は単なる税金のムダづかい

 

石破首相は科学的分析も実施せず何をするつもりなのか

しかも、政府がやっと重い腰を上げて、2017年度にスタートした「就職氷河期世代の人たちを正社員として雇った企業に対する助成制度」の利用率はわずか「1割未満」。1割、そう、1割にさえ届いていませんでした。

約5億3,000万円の予算のうち、17年度中に利用されたのは、たったの765万円(27件)。18年度は約10億7,000万円に予算を倍増したにもかかわらず、同年2月末までに約1億2,800万円(453件)しか使われていなかったとの報道もありました。

19年に政府は、氷河期世代の正社員を3年間(20~22年度)で30万人増やす計画を打ち出しましたが、最終年度の段階で目標の10分の1にすぎない、たった3万人しか正社員が増えていませんでした。

おまけに、656億円の予算のうち、各省庁が実施した約60事業の中には、氷河期世代の人が本当に参加したのかどうか、分からない事業があったというのです。

必要な人に必要な支援が行き届くには、その実施過程で存在するプロセス要素を確かめるためのプロセス評価を行うことが不可欠です。それをやらずして新たな支援プログラムを打ち上げても、期待するような効果は出ません。

会議を設置し、岸田前首相から受け継いだ車座をするのは大いに結構ですが、信頼性と妥当性が検証された、科学的分析も実施しないで何をなさるおつもりなのか。

ポエム的政策は税金の無駄遣いにしかなりません。

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image by : 首相官邸

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