逆ギレの習近平。中国軍の活発な軍事活動に日本の防衛白書が「深刻な懸念」表明も“期待を裏切らない”隣国の反応

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莫大な予算を投じ、大軍拡を推し進め続ける中国。そんな隣国が活発化させる軍事活動への懸念を記した日本の防衛白書の内容と、同白書に対する習近平政権の反応が各メディアで大きく報じられています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、中国政府の「期待を裏切らない」レスポンスを取り上げた記事を紹介。その上で日本の有権者に、参院選前にネットでも閲覧できる防衛白書に目を通すことを勧めています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】防衛白書が示す日本の危機意識

中国軍のやりたい放題に「懸念」の当然。防衛白書が示す日本の危機意識

2025年防衛白書を閣議報告 中国の軍事活動は「我が国の安全に深刻な影響を及ぼし得る状況」と懸念

2025年の防衛白書が発表されました。その内容について、以下、報道を一部引用します。

中国については、2024年8月に中国軍機による領空侵犯が初めて確認されたこと、2024年9月に中国海軍の空母による日本の接続水域内の航行が初めて確認されたことなどを明記し、「中国による活発な軍事活動が我が国の安全に深刻な影響を及ぼし得る状況となっており、強く懸念される」と指摘した。

また「いわゆる“第1列島線”を超え、“第2列島線”に及ぶ我が国周辺全体での活動を活発化させている」として「我が国と国際社会の深刻な懸念事項であり、これまでにない最大の戦略的な挑戦」と懸念を示した。

このような中国の動向から、「中国は太平洋への進出を通じ、空母をはじめとする海上戦力の運用能力の向上や、遠方の海域での作戦遂行能力の向上を目指しているものと考えられる」との防衛省の認識を示した。

2025年防衛白書を閣議報告 中国の軍事活動は「我が国の安全に深刻な影響を及ぼし得る状況」と懸念

つい最近も、中国軍機が東シナ海上空で自衛隊機に異常接近し、グラス駐日米大使が「中国軍機は今週も、無謀な飛行を繰り返している。中国軍の戦闘爆撃機は2日続けて、公海上空で自衛隊機へ危険な『異常接近』を行った。これは、安全や人命を顧みない中国政府の姿勢を改めて浮き彫りにするものだ。中国のパイロットは学校に戻って、飛行訓練を受け直すべきだ!」と、批判したばかりです。

「中国のパイロットは航空学校に戻れ」 グラス駐日米大使が空自機への連続異常接近を批判

こうした事実が累積したからこそ、防衛白書でこのような記載がされたわけです。しかし、中国の反応も期待を裏切らないものです。以下にその内容についての報道を一部引用します。

中国外務省は日本の防衛白書について中国が日本周辺で軍事活動を活発化させていると強い懸念を示したことに「断固反対する」と反発しました。

15日に公開された防衛白書では、中国軍機による領空侵犯や中国海軍空母による日本周辺での航行について「活発な軍事活動がわが国の安全に深刻な影響を及ぼし得る」と指摘しています。

これについて、中国外務省は15日の会見で「誤った認識に基づき、いわゆる中国脅威をあおっている」としたうえで、「強烈な不満を表明し、断固反対する」と批判しました。

また、日本側に「厳正な申し入れ行った」ことを明らかにし、「国防建設と軍事活動は正当かつ合理的だ」と主張しました。

中国が日本の防衛白書に反発「中国脅威をあおるな」と警告

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