北朝鮮にも流されていた米ラジオ放送が全面停止。静かに進む「情報封鎖」の勝者は誰なのか?

 

北朝鮮へのラジオ・テレビ放送の中止はアメリカだけではなく、なんと、同族の韓国がすでに行っている。南北統一を国是としている韓国の李在明政権は、今年7月に韓国の国家情報院が北朝鮮向けのラジオやテレビの中止を断行した。国家情報院は李鐘?院長の指示により、実質的な検討を経て、7月5日から15日にかけてすべての北朝鮮向け放送の創出を中止した。中止になった北朝鮮向けラジオ放送の周波数は5つ。「人民の声」「希望のこだま」「自由FM」「自由コリア放送」と北朝鮮向けのテレビ放送一つの計6つ。

これらの放送は中央情報部時代(現・国家情報院)の1973年に始まって以来、52年ぶりに全面的に送出禁止である。韓国に脱出して来た多くの人が「南朝鮮の放送を傍受して脱北を決意した」と語っている。前出の姜さんは「ひそかに入手したテレビで韓国ドラマを見て、別世界へのあこがれを抱いて脱出を決意した」という。死の危険を冒してまでも脱出を決意させた、情報の重みを痛感させる。果たして韓国の李在明政権はいつまで「対北放送」の停止を続けるのか。「金の亡者・トランプ大統領」も金正恩総書記との対話の再開を言いふらしているが、独裁者金正恩との再会よりも、一日も早く「対北放送」を再開させるべきではないか。

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