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おひとりさまで生きるのって本当に怖いの?不安なあなたの心が“一歩軽くなる”アンサー

50代の女性です。定年退職をしたらおひとりさまで近い将来一人ぼっちになってしまい、不安で時々眠れなくなります…そんな読者からのお悩みに答えるのは公認心理師の永藤かおるさん。永藤さんはメルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』の中で、「身寄り頼りのほぼない」仲間として、少し肩の抜けるような視点で回答しています。

不安でたまらない

Question

おひとりさまの50代女性です。

定年まで、あと10年を切りました。

姉は飛行機の距離の遠方に嫁ぎ、そこで家も買い、生活しています。

父はすでに他界し、母が施設にいて、週に1~2回面会に行っています。

近い将来、私は一人ぼっちになるでしょう。

定年退職をしたら、自分はどこにも所属しなくなります。

「身寄り頼りのない人」になってしまうことが不安で、怖くて、時々眠れなくなります。

自業自得と言われればそれまでなのですが、時々叫びたくなるくらいの不安に襲われてしまうのです。

どうしたらいいのでしょうか?

永藤さんからの回答

あらら。

困りましたね。

不安を解消できるかどうかわかりませんが、「身寄り頼りのほぼない」ナガトウが頑張って答えますね。

「自業自得」とおっしゃっていますが、何か悪いことをされたのでしょうか?

会社員として、長年一生懸命働いて、納税して、立派に社会の役に立ってきたじゃないですか。

ひとりぼっち?

パートナーがいようといまいと、大家族でたくさんの人と暮らしていようといまいと、死ぬときゃ一人です。

パートナーがいるのに心が通わない、とか、家族はいるけれどお互い無関心というほうが、一人ぼっちでいるよりもよっぽど針の筵です。

定年退職してどこにも所属しなくなる、というのは、自由を手に入れることでもあります。

会社に、世間体に縛られることなく、どこにでも連れて行ってくれる翼が生えたようなもの。

ご褒美以外の何物でもないじゃないですか!

どうでしょう?

何かご気分の変化はありますでしょうか?

なかったら……そうですね、あなたのお手元にあるであろう、スマホを駆使してもいいんじゃないでしょうか。

令和というこの時代に、ある意味当たり前になったマッチングアプリ。

大人ですから、ご自身の判断でご利用は計画的に、そしてご安全に。

家の中でひとりで布団をかぶっておびえていても、たぶん何にも解決しなくて不安は増大するばかりです。

一人が不安なのであれば、人に会いましょう。

会って傷ついたとしたら、他の人に会いましょう。

新しい人と知り合うことが怖くなくなれば、一人ぼっちの不安はなくなります。

おひとり様、エンジョイしましょ。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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【著者】 永藤かおる 【月額】 ¥440/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 第2金曜日・第4金曜日

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