高市早苗が「大事なヤナちゃん!」応援でも選挙区で落選。“地元の嫌われ者”簗和生農水相が否定する「腹いせ予算カット」

 

簗大臣が饒舌に語った「特定の自治体への道路予算大幅カット」

簗和生氏は、5月24日に開催された自民党大田原支部の総会後の懇親会で、栃木3区の中で対立候補を支援した首長のいる那須烏山市と那珂川町について、次のように述べました。

那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については、大幅にカットしました。これはもう当たり前なんですね。那須烏山市については、前年度の64%減、3分の1にしました。そして、那珂川町は54%減にしています。で、私も命は守らなきゃいけませんから、市民・町民のですね、河川の関係は触っていません。これくらいのことはやらないとですね、真面目にやっている人たちが浮かばれないんですよ。党の組織の統制が取れなくなるんですよ。

簗氏は、対立候補を支援して自分を落選させたこの2つの自治体に対して、道路予算を大幅にカットするように働きかけを行なったそうです。この前後も含めた一連の発言は音声データが残っており、すでにテレビやネットなどでも流れていますが、10月5日、簗氏はこの音声データが自分の発言だと認めた上で、発言をすべて撤回して謝罪しました。しかし、特定の自治体の道路予算を大幅にカットするように国交省などへ働きかけたという報道については「そのような事実はない」と否定しました。

でも、実際に音声データを聴くと、簗和生氏は自分の権力をアピールするかのように、幼稚園児レベルの承認欲求を満たすかのように、饒舌に「特定の自治体への道路予算の大幅カット」を語っています。そしてそれは、先ほども文字起こししたように「那須烏山市については前年比で64%減、3分の1にしました。そして那珂川町は54%減にしました」という極めて具体的な内容なのです。

で、令和8年度の道路予算を含む「社会資本整備総合交付金」を見てみると、那珂川町の要望額は7,208万円で、国交省からの内示額は2,262万4,000円なので、実際に「大幅カット」されています。そして、前年度の内示額は4,934万2,000円なので、ピッタリ「54%減」でした。那須烏山市も、要望額は4,783万6,000円で、国交省からの内示額は2,426万7,000円なので、こちらも実際に「大幅カット」されていますし、前年度比は「64%減」、これも簗氏の発言と一致しています。

たとえば、全国の自治体がどこも同じように減額されていたのなら、それはそれで分かります。また、全国の多くの自治体が減額されているのに、被災地の自治体だけが増額されていたなら、それもそれで分かります。しかし、簗和夫氏の選挙区である栃木3区の全自治体の令和7年と令和8年の「社会資本整備総合交付金」を比較してみると、簗氏の対立候補を支援した3つの自治体のうち2つが大幅に減額されている一方で、簗氏を支援した3つの自治体のうち2つは増額されているのです。これっておかしくないですか?

でも、簗氏は5日の会見で、国交省への働きかけについて「そのような事実はない」と否定しました。ま、肯定したらその時点でアウトですから、ここは事実うんぬんに関わらず否定するしかなかった場面ですが、もしも簗氏の弁明が事実で何の働きかけもしていなかったとしたら、国交省はどうしてこの対立候補を支援した2つの自治体の道路予算を大幅カットして、簗氏を支援した2つの自治体の道路予算を増額したのでしょうか?

この辺りの事実関係については、野党の中で唯一「独自の調査能力」を持つ日本共産党の「赤旗」の報道を待ちたいと思います。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 高市早苗が「大事なヤナちゃん!」応援でも選挙区で落選。“地元の嫌われ者”簗和生農水相が否定する「腹いせ予算カット」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け