肺炎で死なないために知っておきたい、自分の飲み込む力判定法

chichi20180115
 

誤嚥が原因で起こる誤嚥性肺炎で命を落とす高齢者が増えています。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』で、気管食道科専門医の西山耕一郎先生が紹介しているのは、「飲み込む力」を計る6つのチェック項目。少しでも心当たりがある人は嚥下機能が衰えつつある可能性があると警鐘を鳴らしています。

あなたの飲み込む力は大丈夫?

最近、食事の最中に「むせる」「咳き込む」なんてことはありませんか? もしかしたらそれは、喉の衰えによる老化のサインかもしれません。

大自然と体心 西山耕一郎(耳鼻咽喉科・気管食道科専門医)

日本人の死因のトップ3をご存じでしょうか?

1位がん、2位心臓疾患(主に心筋梗塞)、3位脳血管性疾患(主に脳卒中)というのが、長年の定番でした。

ところが、平成23年に異変が起こりました。肺炎による死亡者数が脳血管性疾患に替わり第3位に躍り出て、いまもなおその座をキープしているのです。

なぜ、肺炎による死亡者がこんなに増えているのでしょうか。それは「誤嚥性肺炎」によって命を落とす高齢者が多くなっているからです。

誤嚥とは、食べた物が食道ではなく気管や肺へ入って炎症を起こすことです。加齢とともに飲み込む力が衰えて誤嚥が起こり、肺炎をこじらせて亡くなるケースが非常に増えているのです。

自分はまだ若いから関係ないという方も、安心はできません。飲み込む力は、実は40代、50代から徐々に低下しています。中には30代から誤嚥が始まっているという報告もあり、嚥下機能は高齢になってから急に衰えるわけではないのです。

以下の項目に心当たりはありませんか?

  • 最近、食事中によくむせるようになった
  • 食後、ガラガラ声になることがある
  • 薬やサプリメントなど、大きな錠剤を飲みづらくなった
  • 時々、自分の唾液で咳き込むことがある
  • 以前よりも食事に時間がかかるようになった
  • 食後に痰が増える

少しでも心当たりのある方は、飲み込む力が衰えつつある可能性があります。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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