ジュニアNISAの口座開設ができるのは、2023年末までとなります。非課税運用期間を終えたあとは子どもが成人するまで置いておくこともできますが、子ども名義の証券口座を開設して、一緒に資産運用してみるのも長い目で見れば得策かもしれません。(『億の近道』遠藤功二)
日本FP協会認定CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、MBA(経営学修士)。大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当したが、組織のしがらみで顧客中心のサービスが提供できず、雇われFPとして働くことに限界を感じる。しかし、収入が途絶えることの恐怖から簡単には、会社から踏み出すことができず、ストレスを貯める日々を送る。FP資格やMBAをとっても、会社にお金で縛られていたら何もできない。「お金のためだけに働くつまらない生き方を他の人たちにはさせたくない。」という志をもち、お金が原因で不幸になる人を少しでも減らすべく、教育特化のFPとして奔走中。
ジュニアNISAの口座開設は2023年末まで
ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)の口座開設ができるのは、2023年末までとなります。あと丸3年ありますので、子ども1人あたり80万円、合計で240万円の投資枠が利用可能です。ぜひ使ってみましょう。
ジュニアNISA終了後のことを心配される方は多いですが、問題ありません。
ジュニアNISA口座で保有している資産は、2024年以降に5年の非課税運用期間を終えた時にまだ未成年のままなら、「継続管理勘定」という非課税口座で成人するまで置いておけます。5年の非課税運用期間終了時にお子様がもう成人していたら、成人用のNISAにロールオーバーできます。
このようにジュニアNISAは長期運用できるということを覚えておきましょう(あくまでNISA制度が継続することが前提です)。
投資家デビューは早ければ早いほどおトク
積立をずっとやっていきたいという方は、子ども名義の課税口座で引き続き投資は可能です。
また、ジュニアNISAだけが未成年用の証券口座ではありません。証券会社では、親権者の手続きによって未成年者口座を開けることができます。
ジュニアNISAは、教育資金目的で運用する、子どもに残してあげる資産として運用する、子どものお年玉を運用してあげる、など様々な使い方ができます。
個人的には、あまり目的を限定せずに、個別銘柄で長期投資することにチャレンジしてみると面白いと思います。
0歳から投資を始めれば、20年経っても20歳です。30年経ってもまだ30歳です。人生まだまだこれからです。若い人ほどリスクが取れることは言うまでもありません。
例えば、自動車株のホンダは1980年~2010年にかけて株価が6~10倍になっています。この期間には日本のバブル崩壊とリーマンショックがあったにも関わらず、このような上昇を見せています。
Next: 自分名義の資産なら興味を持てる。子どもと一緒に資産運用を
子どもと一緒に資産運用を
もちろんこれからの時代の20年・30年で成長する企業を見つけることは容易ではありません。
しかしこう考えたらどうでしょうか。
現在EPS200円の企業の株価が4,000円を付けており、PERが20倍だとします。この企業のEPSは、20年後にいくらになっているでしょうか。平均年3.6%の利益成長だとしても、20年でEPSは400円になります。その時にPERが20倍を付けていれば、株価は8,000円です。PERが15倍でも6,000円です。
これは例として控えめな計算をしています。当メルマガ『億の近道』を読まれている方は、もっと高い成長率の会社をご存知かと思います。
子どもたちに資産運用を見せてあげてください。実際に企業活動・経済活動に投資をすることでお金が増えることを教えてあげてください。
一見難しそうな投資のお話ですが、自分名義の資産であれば、子どもたちも興味を持つのではないでしょうか。
『億の近道』(2021年1月6日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
億の近道
[無料 週3~4回]
個人投資家の方にも機関投資家並み、若しくはそれ以上の情報提供をするのが目的です。株式で「億」の資産形成を目指しましょう!我々マーケットのプロが導きます。各種コラムが大好評!内容に自信アリ。