バイデン政権がスタートしました。米国株は大統領選の年に上昇しやすいと言われますが、2020年はその通りになりました。果たして2021年は?(『「ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!」連動メルマガ』児島康孝)
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大統領1年目の株式市場は
アメリカの株式市場は、大統領選挙や任期との関連も指摘されています。
つまり、2020年のような大統領選挙の年は上昇しやすいとされ、実際、NYダウも堅調でした。これは、選挙の広告費の支出のほか、選挙の年に有権者対策として、様々な国の政策が「動員」されやすいためです。
こうして、大統領選挙の年は、経済活動が活発になりやすいという特徴があります。
そして、大統領就任後の1年目は、どうでしょうか?
1年目には、新しい政策が発表されますから、株価は上昇するように思えます。しかし過去の例を見ると、実はそうでもありません。
ですから、2021年は、それほどNYダウは上昇しないかもしれません。
超長期サイクルと中期サイクル
超長期サイクルは、2010年頃を大底として、上昇転換しています。そのため、基調としては、強い傾向は続きます。中期サイクルも、回復してきています。このような環境で、米国株式市場は強いわけです。
しかし、大統領就任1年目は、あまり強くないという傾向があります。
市場も、バイデン政権、イエレン財務長官の経済・金融政策を、冷静に見始めました。つまり、現実を直視し始めました。一言でいうと、インフレ型の政策への転換です。
これに株式市場は、あまり良い反応は示しません。
Next: ネガティブ面を直視し始める1年目。今年は強い米株ではいられない?
ネガティブな側面も直視
大統領就任までは、新規政策への期待感が強く出ます。しかし、実際に任期の1年目がはじまりますと、ネガティブな側面も注視されはじめます。
果たして、イエレン財務長官のインフレ型の政策は、うまくいくのか?という側面です。
こうしたネガティブな側面も意識され始めるのが、大統領就任1年目のマーケットです。そのため、2021年の米国株式は、あまり強くないのではないかと予想されるわけです。
超長期サイクルは強いままですが、現実の直視が始まり、2021年のマーケットは強いままでは、なさそうです。
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2021年1月25日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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日本に影響を与えてきた欧米勢の勢力図が変化し、国際情勢も激変の時期を迎えています。トランプ政権の前の欧米勢力は、日本の1990年のバブル崩壊以降、日本の衰退を狙ってきました。超長期の経済サイクルである、コンドラチェフ・サイクルが、戦後最悪の大底でもあったことから、日本経済はデフレに陥り、低迷したままであったのです。ところが、トランプ政権の誕生以降、欧米勢の勢力は変化し、日本の今後も、大きく変わろうとしています。このメルマガでは、有料読者に限定して、ちょっと書きにくい話にも踏み込んで、欧米勢の動きをお伝えします。