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31日の米国市場ダイジェスト:NYダウ85ドル安、大型インフラ計画への期待

■NY株式:NYダウ85ドル安、大型インフラ計画への期待

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は85.41ドル安の32981.55ドル、ナスダックは201.48ポイント高の13246.87で取引を終了した。バイデン大統領の発表を控え、大型インフラ計画が回復をさらに支援するとの期待に、寄り付き後、上昇。月末、四半期末で利益確定売りが目立ったほか、増税や債務拡大への懸念に上値が抑制され、引けにかけてダウは下落に転じた。ハイテクは売られ過ぎとの見方から買いが再燃。ナスダック総合指数は上昇した。セクタ—別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方で、保険、銀行が下落。

製薬会社のファイザー(PFE)は同社製ワクチンが子供にも有効であると発表し、上昇した。オンラインのペット用品小売りチューイ(CHWY)や小売りドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は決算が予想を上回り、上昇した。また、ITのマイクロソフト(MSFT)は拡張現実システムヘッドセットを巡り、219億ドル規模の10年間の契約を米国国防総省と結び、上昇。一方、自動車メーカーのフォード(F)は、半導体不足で4月5日から12日まで工場を閉鎖すると発表し、下落した。

半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は引け後に決算を発表。予想を上回った結果を受けて、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米大型インフラ計画への期待でドル下げ渋り

3月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円84銭まで上昇後、一時110円42銭へ弱含み110円74銭で引けた。米3月ADP雇用統計で民間部門雇用者数は2月実績を上回ったものの、予想を下回り、ドル買いが一段落した。ただ、バイデン米大統領の大型インフラ計画発表を控えてドルの下値は限定的となった。

ユーロ・ドルは1.1760ドルまで上昇後、1.1720ドルへ反落し、1.1726ドルで引けた。フランスのマクロン大統領は、新型コロナ感染の急増で、4週間にわたる全国ロックダウンを発表し、延長する可能性を示唆したため、ユーロの上値は重くなった。ユーロ・円は130円05銭まで上昇後、129円70銭まで反落。ポンド・ドルは1.3759ドルから1.3812ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9404フランへ下落後、0.9459フランまで上昇した。

■NY原油:続落で59.16ドル、利食い売りが強まる

NY原油先物5月限は、続落(NYMEX原油5月限終値:59.16 ↓1.39)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.39ドルの59.16ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.85ドル−61.17ドル。ロンドン市場の序盤にかけて61.17ドルまで買われたが、ニューヨーク市場で一時58.85ドルまで下落した。原油在庫の減少幅は予想を下回ったこと、米長期金利の高止まり、石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合を控えて利益確定の売りが入ったことなどが原油先物の下げにつながった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  38.69ドル   -0.30ドル(-0.77%)
モルガン・スタンレー(MS) 77.66ドル   -1.43ドル(-1.81%)
ゴールドマン・サックス(GS)327.00ドル  -5.01ドル(-1.51%)
インテル(INTC)        64.00ドル   +0.23ドル(+0.36%)
アップル(AAPL)        122.15ドル  +2.25ドル(+1.88%)
アルファベット(GOOG)    2068.63ドル +13.09ドル(+0.64%)
フェイスブック(FB)     294.53ドル  +6.53ドル(+2.27%)
キャタピラー(CAT)      231.87ドル  -1.21ドル(-0.52%)
アルコア(AA)         32.49ドル   -0.48ドル(-1.46%)
ウォルマート(WMT)      135.83ドル  +0.09ドル(+0.07%)

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