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日経457円高、大台回復/外国人の買い越しが昨年5月以来の大きさに(4/21)

本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、457円(2.70%)の大幅高で1万7363円となっています。また財務省集計、東証集計ともに海外投資家の買い越し額が膨らんでいることが明らかになりました。(『ハロー!株式』)

【関連】完璧。日経平均株価は誰が見ても二番底を入れた型=橋本明男

海外投資家の買い越し額、昨年5月第4週以来の大きさ

今日の相場

◎日経平均:17363.62(+457.08)+2.70%
◎TOPIX:1393.68(+27.90)+2.04%
◎売買高概算:22億8362万株
◎売買代金概算:2兆4742億円
◎時価総額:517兆0414億円
◎値上り銘柄数:1753 ◎(年初来)新高値:86
◎値下り銘柄数:149  ◎(年初来)新安値:2
◎変わらず:50
◎騰落レシオ(25日):106.02%(前日比10.66%上昇)
◎サイコロ(日経平均):8勝4敗 ●○○●○○○●●○○○ 66.7%
◎カイリ率(日経平均):25日線比 +4.85% 75日線比 +3.89%
◎為替
対ドル:109.58(前日比0.68円安)
対ユーロ:123.81(前日比0.08円安)

◎出来高上位

1.みずほ<8411> 173.2円(+2.1円)17854万株
2.三菱UFJ<8306> 543.6円(+4.8円)10701万株
3.神戸製鋼<5406> 118円(+2円)8766万株
4.東芝<6502> 245.0円(+11.0円)6106万株
5.IHI<7013> 259円(+16円)4115万株

◎売買代金上位

1.日経レバE<1570> 12210円(+590円)2291億円
2.ソフトBK<9984> 6088円(+86円)939億円
3.トヨタ<7203> 5824円(+181円)741億円
4.三菱UFJ<8306> 543.6円(+4.8円)582億円
5.ファストリ<9983> 30890円(+1465円)391億円

相場概況

外国証券の寄付前の注文状況……売り970万株 買い750万株

本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、457円(2.70%)の大幅高で1万7363円となっています。

昨晩のNYダウが42ドル高となり、注目の原油価格が1.55ドル高で1バレル=42.63ドルと約5ヶ月ぶりの高値水準まで上昇したこと、加えて円相場が1ドル=109円台後半の円安に振れたことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。外国人投資家とみられる買いも入り、終日高い水準での値動きとなっています。売買代金は概算2兆4742億円、上海総合指数は19ポイント安の2952です。

尚、本日東証が発表した4月第2週(11~15日)の投資家別株式売買動向を見ますと、外国人は2週連続の買い越しで買越額は3848億円(前週は326億円の買い越し)と大きく膨らんでいます。個人は3週ぶりに売り越しで売越額は3465億円、年金基金の売買を反映する信託銀行は2週連続の買い越しで買越額は891億円となっています。(※詳細2ページ目

業種別では、33業種全て上昇する中、石油、不動産、海運、非鉄、証券、鉄鋼などの上げが顕著です。

個別銘柄では、国際帝石が49.2円高の918.2円、石油資源が136円高の2653円、関東天然瓦斯開発と大多喜ガスの共同持株会社のK&Oエナジーが54円高の1365円、出光興産が113円高の2354円となるなど石油関連が軒並み高。

昨晩のNY市場で原油価格が1.55ドル高で1バレル=42.63ドルと約5ヶ月ぶりの高値水準まで上昇しており、好感した買いが入っています。

富士フイルムが270円高の4559円と大幅高。17年3月期に9期ぶりに連結営業最高益を更新する見通しと報じられ、好感した買いが膨らんでいます。欧米でインスタントカメラ「チェキ」の販売が増え、内視鏡や超音波診断装置などの医療関連部門の収益も拡大する模様です。

骨接合材料や人工関節など整形外科器具の輸入販社の日本MDMがストップ高、100円高の714円となっています。発行済み株式の30%を保有する筆頭株主の伊藤忠との資本・業務提携を解消し、日本特殊陶業と資本業務提携すると発表。提携による相乗効果を期待した買いが集まっています。

伊藤忠が保有する日本MDM株794万株を5月16日付で特殊陶に売り出し、売出価格は1株あたり780円と日本MDMの昨日の終値を27%上回る水準に決まっています。特殊陶も77円高の2317円と値を上げています。

国内軽2強のスズキが161円高の3180円、軽自動車首位のダイハツが46円高の1535円と値を飛ばしています。三菱自が軽自動車4車種で燃費試験時にデータを改ざんしていたと発表。販売再開のメドは立っておらず、スズキやダイハツの販売を押し上げるとの見方から買いが入っています。
【関連】三菱自動車が燃費試験データ不正で急落→あの軽自動車大手2社に漁夫の利?

新日鉄住金が3日連続高で86.5円高の2513円と年初来高値を更新。中国の鋼材価格の上昇や外国為替市場での円高・ドル安進行の一服で同社の輸出採算の悪化に一定の歯止めがかかるとの見方から買いが入っています。

その他、ロンドン金属取引所(LME)銅3ヶ月物が1ヶ月ぶりの高値に上昇したことで住友鉱山が51.5円高の1291.5円、江崎グリコが130円高の5350円、調味料国内最大手の味の素が81.5円高の2652.5円、トヨタ自が181円高の5824円、日本M&Aが120円高の6640
円と値を飛ばしています。

本日の新高値銘柄は、ホクリヨウ、三晃金、サッポロ、ABCマート、カゴメ、テクノスJP、ベリサーブ、日産化、日本新薬、第一三共、関西ペ、出光興、ダブル・スコープ、ソニー、オプテックス、西松屋チェ、しまむら、東京建物、東急電、名鉄……等々です。

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財務省集計、東証集計ともに海外投資家の買越額膨らむ

対内証券売買契約等の状況(財務省集計)

[4月10日~16日]
海外投資家:+5386億円(+1465億円)※3週連続買い越し

投資部門別株式売買状況(東証集計)

[4月第2週(4月11日~15日、日経平均1026円上昇・週間ベース)]
個人投資家:-3465億円(+110億円)※3週ぶり売り越し
海外投資家:+3848億円(+326億円)※2週連続買い越し
事業法人:+88億円(+375億円)※3週連続買い越し
信託銀行:+891億円(+1541億円)※2週連続買い越し

投資部門別売買状況で「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀行」は年金資金等の売買動向を示します。

財務省集計、東証集計ともに海外投資家の買越額が膨らんでいます。

ちなみに、東証集計における海外投資家の買越額(3848億円)は昨年5月第4週(3970億円)以来の大きさです。

主な投資判断

[モルガンSMUFJ証券]
引下げ A→B(4521)科研製薬 10,000 → 7,500円

[SMBC日興証券]
据置き A(7864)フジシール 5,200 → 4,850円
据置き B(6474)不二越 440 → 370円
引下げ A→B(9104)商船三井 240円

[みずほ証券]
据置き A(4565)そーせい 18,460 → 30,300円
新 規 C(6807)日本航空電子 870円

[ゴールドマンS証券]
据置き 1(8308)りそなHD 710 → 650円
据置き 1(8316)三井住友FG 5,690 → 5,260円
据置き 2(8306)三菱UFJ 720 → 700円
据置き 2(8411)みずほFG 250 → 240円
据置き 4(8601)大和証G 550 → 520円
据置き 4(8604)野村 440 → 410円

※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価

【関連】トランプ・リスクと米利上げ、NY株価「5つの経験則」=山崎和邦

【関連】アベノミクスは死なず。日経平均は4~5月に底値をつけ上昇を開始する=伊藤智洋

ハロー!株式』(2016年4月21日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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