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トランプ・リスクと米利上げ、NY株価「5つの経験則」=山崎和邦

過去3回がそうだったから次回もそうだとは限らないが、このパターンを脳裡に入れて米利上げとNY株価を見ている者と、そうではなく無意識に見ている者では仕掛けるタイミングに「ズレ」が生じ、その「ズレ」は一相場一循環を終始ついてまわる。(山崎和邦 週報『投機の流儀』(罫線・資料付)

どうなる米大統領選/NY株価は利上げ3カ月前から上昇加速?

米大統領選挙のリスクと期待

米大統領選挙の前年はダウ平均創設以来120年間、例外なくNYダウの年足は陽線だった。が、昨年は120年ぶりの例外が起きて陰線で終わった。これは何かの前兆であろうか?吉兆か凶兆か、わからない。

2000年、2008年の大統領選挙は年足「陰線」

2000年、2008年の大統領選挙は年足「陰線」

民主党大統領が2人続いたから今度は共和党の番だという見方もあるが、今回は分からない。

市場は民主党ヒラリー・クリントン候補と共和党ドナルド・トランプ候補の経済政策を見比べるだろう。

クリントンは選挙戦術上、サンダース候補に対抗するため、金融規制や保護貿易的政策を主張している。

しかし、民主党全国大会以降はまた「変節」するであろう。国務長官時代の中道寄りの政策に「変節」するはずである。

こういうのは「変節」でなく「選挙戦術」というものだそうだ。私の親しい記者出身のキャスターの話。

一方、トランプ候補は法人減税、金融規制撤廃など、他の共和党候補並みの主張をする一方で、低所得者減税(財源不詳)やヘッジファンド課税など、共和党候補としては異色の一面も主張している。

選挙戦術上、過激なことを言っているが、万一ホワイトハウス入りを果たせば豹変する可能性もあるというのが専門家の見方である。

Next: “天才”イアン・ブレマーが考える「トランプ・リスク」

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