夫婦の仲が良ければ、お金を早く貯めることができる。夫婦の仲がうまくいっていないと、お金を貯めるのも難しい。FPの私が相談者さんとのお話を通じて発見した。夫婦仲とお金の関係についてご紹介します。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
夫婦仲が良ければ、2人分のNISA枠を使える
夫婦仲が良ければ、お金はもっと早く貯まるのに……と感じることがあります。ファイナンシャル・プランナーの私が、ジュニアNISAを活用したいとご相談をいただいた時のことです。
ジュニアNISAは2023年で制度が終了してしまうので、まずは夫婦のNISA口座の非課税枠をすべて使い、さらに資金がある方が利用するのが望ましいです。
なので、「ご主人様のNISA口座は、活用しないのですか?」と、伺うと「夫は投資に否定的で説得が難しい」という回答でした。
預金していても少ない利息に税金がかかるのですから、NISA口座を使わない理由はありません。
ご夫婦の価値観が一致していれば、夫婦仲が良ければ、もっと早くお金が貯まるのになぁ……と思ったのです。
キャッシュレス化でお金の管理がしにくくなっている
家庭の家計管理も同様です。
ご夫婦の資産状況や毎月の収支を把握するにも、ご夫婦で協力する必要があります。
特に最近はキャッシュレス化が進んでいますので、使ったお金がわかりにくくなっています。クレジットカードを使っていたら、当月の通帳には記載されません。すべてが現金だった時代のように、袋分け管理するのは難しいのです。
そもそも私は、袋分け管理はあまり好きではありません。現金を家に置くということですから、盗難に合ったらすべてなくなってしまいます。以前私は、空き巣にあったことがありますので現金を家に置かないようにしています。
当メルマガで実施したお金に関するアンケートでも、「キャッシュレス化が進むと、お金の管理が難しい」という回答が多かったです。
資産管理のためにも、お金を早く貯めて増やすためにも、まずは夫婦仲から見直してみてはいかがでしょうか。
『教育貧困にならないために』(2021年5月17日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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