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日経平均、再び3万円を目指すか。今週のトレンドを読み解く株式ペンタゴンチャート分析=川口一晃

日経平均は上昇トレンドの上昇局面にある。米国市場はもちろん、ドル円をはじめとして為替も6月の第1週に注目日が集まっていることから、今週の動きには注意したい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2021年5月30日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し

日経平均株価 ど真ん中の時間帯を通過

<先週の動き>

A点が位置する時間帯を通過した後に右肩下がりのAEラインを超えると、底堅い動きを見せ、B点が位置する時間帯以降も陽線が続いている。
次の注目日は、6月2日前後である。

A点水準:約2万8,200円
B点水準:約2万9,300円
C点水準:約3万1,300円
D点水準:約2万8,500円
E点水準:約2万7,300円

<今週のポイント>

D点に注目したい。週明けにD点が位置する時間帯を通過する。D点はペンタゴンのど真ん中の時間帯となるだけに、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになるからだ。また、米国市場はもちろん、ドル円をはじめとして為替も6月の第1週に注目日が集まっていることから、今週の動きには注意をしたい。

また、BFラインに注目したい。堅調な展開が続くのであれば、上値抵抗線として存在しているBFラインを超えてくことが求められるからだ。このBFラインを超えることが出来ないと、再び調整色が強まることが考えられる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)

・トレンドのポイント(長期)
上昇トレンドの上昇局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)(利益を保証するものではなく取扱いに注意)>

現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、2万8,150円を終値で割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>

堅調な展開となっている。上値抵抗線となったAEラインを超えた後も、B点が位置する時間帯を通過した後も上昇が続いている。また、中心点であるD点の上方に位置しているからだ。この場合、3万円を意識した動きになっていこう。

<サブシナリオ>

上値の重たい展開に移行する可能性もある。上値抵抗線BFラインが存在している。また、D点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。そして、右肩下がりの上値抵抗線CFGラインが控えている。この場合、安値を試す動きになることが考えられる。

Next: ニューヨーク・ダウ 高値を窺う~米国市場分析



ニューヨーク・ダウ 高値を窺う

<先週の動き>

右肩上がりのABラインを割り込んだNYダウだが、ほぼB点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯に下ヒゲの長いローソク足を示現し再び上昇に転じた。その後は右肩下がりのBCラインを超えて最高値に迫っている。
次の注目日は、6月2日前後である。

A点水準:約3万3,200ドル
B点水準:約3万5,800ドル 

<今週のポイント>

BDラインに注目したい。最高値を更新していくのであれば、右肩下がりで上値抵抗線として存在しているBDラインを超えていくことが求められるからだ。このBDラインを超えることが出来ないのであれば、ダブルトップから調整色が強まることが考えられる。

C点にも注目したい。週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。特に、今週の注目日には注意をしたい(日経平均株価の解説を参照)。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)

・トレンドのポイント(長期)
上昇トレンドの上昇局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)(利益を保証するものではなく取扱いに注意)>

現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、3万4,000ドルを終値で割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>

堅調な展開が続いている。B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も上昇が続いている。上値抵抗線BCラインを超えてきているからだ。この場合、最高値の更新の期待がかかる。

<サブシナリオ>

上値の重たい展開に移行する可能性もある。C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、上値抵抗線BDラインが控えているからだ。この場合、3万3,000ドルを試すことが考えられる。

Next: ナスダック 堅調な展開が続くか~米国市場分析



ナスダック 堅調な展開が続くか

<先週の動き>

堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのAFラインが下値支持線となることが求められた。実際には、そのAFラインを割り込むことなく推移し、堅調な展開へと移行した。
次の注目日は、6月2日前後である

<今週のポイント>

BFラインに注目したい。堅調な展開が続き最高値の水準を狙うのであれば、上値抵抗線として存在しているBFラインを超えていくことが求められるからだ。逆に、越えることが出来ないでいると、上値の重たい展開に移行することになろう。

D点にも注目したい。週明けにD点が位置する時間帯を通過する。したがって、D点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)

・トレンドのポイント(長期)
上昇トレンドの上昇局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)(利益を保証するものではなく取扱いに注意)>

現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、1万3,350ポイントを終値で割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>

堅調な展開となっている。下値支持線AFラインの上方を推移している。C点が位置する時間帯を通過した後も値を上げているからだ。この場合、最高値を窺う動きが期待できよう。

<サブシナリオ>

上値の重たい展開に移行する可能性もある。上値抵抗線としてBFラインが控えている。また、D点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。そして、ダブルトップが形成されているからだ。この場合、AEライン水準を試すことが考えられる。

今週の個別銘柄分析 <三菱UFJ(8306)>

今週のペンタゴン <日本製鉄(5401)>

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2021年5月30日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛した個別銘柄の展望もすぐ読めます。

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image by:Joyseulay / Shutterstock.com

☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2021年5月30日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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