どうせインターネットで作品を発表するのであれば、自分のオリジナルであることが証明できる方法で発表した方がいいと思わないだろうか。自分のオリジナルであると証明しながら、かつその権利を自分が売れれば面白いと思わないだろうか。今、欧米で「NFT」を介した作品の売買が広がっていこうとしており、それが盛り上がっている。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)
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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。
ブロックチェーンが仮想通貨「以外」で注目されはじめた
仮想通貨はブロックチェーン技術によって構成されている。
「ブロックチェーン」というのは技術的な説明をすると非常に長くなるのだが、世界中のコンピュータに情報を常に同期させて、アップデートしながら記録していくネットワーク形態である。
「世界中のコンピュータ=分散化されたコンピュータ」を鎖(チェーン)のようにつないで情報を管理する。同じ情報を大量のコンピュータが所有して検証し合っているので、嘘の情報が紛れ込まないようになっている。記録を改竄することができない。
この仕組みの上に成り立っていたのが仮想通貨なのだが、ブロックチェーン自体は別に仮想通貨に限定された機能ではない。
重要なのは仮想通貨ではなく、ブロックチェーンでもある。3年前から私はそれを言っている。
ブロックチェーンという分散化システムは様々な用途に使うことが可能であり、ここからGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)を超える次のイノベーションが生まれてくるのを私は楽しみにしている。
ところで、このブロックチェーンだが、いよいよ仮想通貨とは別にひとつの可能性として重大な技術が広がろうとしている。インターネット史を変えるかも知れないブロックチェーンのイノベーションだ。
それが「NFT(Non-fungible token)」である。日本語では「非代替性トークン」と言う。
今後、すべてのアーティスト・作家・表現者・ミュージシャンにとって欠かすことのできない武器となる可能性がある。なぜか。自分の作品を自分のものであると証明できる強力な「保証書」「証明書」の役割を果たすものになるからだ。