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不動産「買いたい病」で焦る投資家は半年待て。ダメ物件しか出ない今やるべき6つのこと=姫野秀喜

投資不動産マーケットが供給不足で高止まりする中、投資家の間で「買いたい病」がまん延しているように感じます。でも、もう少し待ってください。ロクでもない物件を買うくらいなら、買わないほうがマシです。今回はどうしても物件を探しまわってしまう方に向けて、今やるべき6つのことをお伝えします。(『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』姫野秀喜)

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プロフィール:姫野秀喜(ひめの ひでき)
姫屋不動産コンサルティング(株)代表。1978年生まれ、福岡市出身。九州大学経済学部卒。アクセンチュア(株)で売上3,000億円超え企業の会計・経営計画策定などコンサルティングに従事。合間の不動産投資で資産1億円を達成し独立。年間100件以上行う現地調査の情報と高い問題解決力で、顧客ごとに戦略策定から実行までを一貫してサポートしている。

投資不動産マーケットは品不足で高止まり

投資不動産マーケットは相変わらず、品不足で物件価格は高止まりしています。

これまで見向きもされなかった地方の物件が、利回り9%とか10%程度で、多くの投資家から注目を集めるという危険な状態に陥っています。

ポータルサイトの非公開物件でちょっとだけ利回りが出る物件が掲載されると、あっという間に問い合わせが殺到し、すぐに売り切れてしまいます。

先日も23区内でそこそこマシな利回りの物件が出たのですが、その日のうちに20件程度の買い付けが入りました。最後には、価格に100万円・200万円と上乗せした買い付けを入れてくるという、逆指値状態になっていました。

まさかの上乗せして買い上げてくるとは、さすがの一言です。

みんな「買いたい病」に感染している

うちのお客さんもみんな良い物件を探していますが、買える人は本当にひと握りです。

みんな「買いたい病」にかかっていますので、「気を付けて!」ってアドバイスを連日のようにしていますが、みなさん、それでも熱にうなされながらポータルサイトを漁る日々を続けています。

で、あまりにも多くの方々の間で「買いたい病」が発症しているので、当メルマガでは何度もお伝えしていますが、もう一度、改めて警告しておきます。

まず、そもそも「ロクでもない物件を買うくらいなら、買わないほうがマシ」です。もうね、「買いたい病パンデミック」状態ですよ。

儲からない物件を毎日見て、精神を消耗するくらいなら、見るのをやめましょう。今、割高な物件を買うのは、成功を遠ざけるだけです。

半年~1年くらい我慢すれば、コロナワクチンの接種率も上がって、経済も回り始め、物件も出始めるはずですから。

あと少し、我慢しましょう。マジで。

もちろん、極たまにめちゃめちゃいい物件を買えている人はいますけど、そういう人って、年収が5,000万円とか1億円とか、資産がすでに10億円くらいある人ですよ。普通の平均的なサラリーマンじゃないですからね。

さて、そうはいっても、どうしても何か動いていないと落ち着かない人はいるものです。なので、そういう人は、物件を買うのではなく、次のことを実践しましょう。

Next: ダメ物件を買うと損する。不動産投資家が今やるべき6つのこと



不動産投資家が今やるべき6つのこと

「買いたい病」で落ち着かない人は、次のことを実践しましょう。

<1. ローンの借り換え>

すでに物件を持っている人は、“ローンの借り換え”を行いましょう。

どうせ、しばらくの間は物件は出ないのですから、暇です。その暇を使って、金融機関の開拓をして、ローンを借り換えましょう。

<2. 繰り上げ返済>

こちらも同様ですが、すでに借入がある人は、繰り上げ返済をしましょう。

良い物件が出た時のために頭金を貯めているかと思います。しばらくは買わないと決めたなら、手元に現金を持っていても意味がないので、繰り上げ返済をしましょう。

いま保有している高利回り物件の繰り上げ返済をするということは、収益物件を購入したことと同等の効果を生みますので、悪い手ではありません。

まぁ、資産の流動性が減るので、良い物件が出ても買えないリスクは増えますが。ここまで良い物件が出ない状況であれば、スパッとあきらめて繰り上げ返済しちゃったほうが、精神的に良いかもしれません。

なまじ手元資金があるから「買いたい病」が治らないので、いっそのこと、手元資金をなくしてしまえば「買いたい病」という精神的病から立ち直ることができると思います。

<3.大規模修繕する>

同じく手元資金をなくすという点では、大規模修繕も効果的です。

今年の経費にするか、資本的支出として毎年の経費の上乗せにするかは人によりますが、手元資金を使ってしまうことで「買いたい病」を克服します。

<4. 副業などでお金を貯める>

貴重な週末に、出てもこない優良物件を探してポータルサイトをさまよい続けて疲弊するくらいなら、ウーバーイーツでもやって副業しましょう。で、そのお金を貯めて、半年後のチャンスを狙いましょう。

ウーバーでなくて、セドリとかでもいいです。とにかく自分の努力ではどうにもならない不動産マーケットを見ても意味がないので、その時間を使ってお金を稼ぎましょう。

<5. 本を読む>

とにかく不動産投資本やビジネス書などを片っ端から読みましょう。

私がやっているのは、アマゾンのビジネス書のランキング1位から100位くらいまでを一気に読むってな感じです。これの難点は、本が家に大量に貯まることです。

なので、読み終わったら、気に入った本は手元に残し、いらないやつはすぐにブックオフに売却します。

Next: どうせ出ない物件を探すのは無駄。投資家がやるべきことは他にある



<6. その他の趣味に生きる>

まあ、これは不動産は関係ありませんが、どうせ物件が出ないんだから、出るようになるまで別のことをしているという感じです。

私はお金がなくて自分が買えない時期には、不動産を見ないようにして趣味に没頭していました。まぁ趣味は人それぞれなので、何をやってもいいですが、不動産以外のモノを見るのもおススメです。

ちなみに、不動産以外のものってことで、むかしFXをやって大損したことはありますけどね(笑)。

ということで、不動産投資家界隈でただいま絶賛発生している「買いたい病パンデミック」に陥って、ろくでもない物件を買わないように気を付けましょうね。

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image by:Imagepocket / Shutterstock.com

1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』(2021年6月1日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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