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FOMC待ちながら押し目買い意欲は強そう

 15日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうである。14日の米国市場ではNYダウが85ドル安の一方で、ナスダックは104ポイント高だった。連邦準備制度理事会(FRB)が15日から16日にかけて開催する連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、景気敏感株を中心に利食い優勢の展開。一方で10年債利回りが依然1.5%を割り込んだ水準で引き続き安定したためハイテク株は強い動きを見せていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の29235円。円相場は1ドル110円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。日経平均は75日線に上値を抑えられるトレンドを形成していたが、この抵抗線を突破してくることが見込まれる。これにより今後は5月の戻り高値水準を意識したトレンド形成が期待されてくることになりそうである。FOMCの結果待ちから積極的な上値追いは慎重になりやすく、買い一巡後はこう着感の強い相場展開がコンセンサスとなるものの、29000円水準を支持線とした押し目買い意欲は強そうである。

 また、米国では景気敏感株への利益確定に対して、長期金利の落ち着きを背景にハイテク株への買いが目立ってきている。ナスダックの強い値動きから指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料となる可能性もあることから、日経平均の下支えとして意識されよう。また、為替市場では1ドル110円台で推移していることから、輸出関連などへの物色も見られそうである。

 その他、ナスダックとの連動性からマザーズ指数も強い動きが期待されるところ。マザーズ指数は75日線を支持線に変えてきており、指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄などへは値幅取り狙いの資金が向かいやすいところである。さらに、米国では景気敏感株への利益確定の動きが見られているものの、国内においてはワクチン接種が加速しており、まん延防止措置解除の動きなども見られるなか、経済活動の正常化への期待による物色は一段と強まりやすいだろう。

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