6日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり122銘柄、値下がり97銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は小幅続伸。16.12円高の27744.24円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。
5日の米株式市場でNYダウは反発し、271ドル高となった。週間の新規失業保険申請件数が2週連続で減少し、労働市場の改善期待が高まったほか、金融大手が年末に向けて強気の相場見通しを示したことも支援材料となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数、機関投資家が運用指標とするS&P500指数は揃って過去最高値を更新。ただ、日本国内では5日、東京都の新型コロナウイルス新規感染者数が初めて5000人を超え、今朝がた発表された6月家計調査で消費支出が落ち込んだこともあり、本日の日経平均は18円安からスタートした。寄り付き後は好調な企業決算を支えに一時27888.87円(160.75円高)まで上昇したが、任天堂などの急落が投資家心理を冷やし、再びマイナスに転じる場面も出てくるなど伸び悩む展開となった。
個別では、ソニーGがまずまずしっかり。決算発表銘柄では資生堂、オリンパス、太陽誘電などが買われ、スクエニHDは9%超の上昇となっている。中小型株ではマネーフォワードが商いを伴って急伸。また、NISSHAやアルペン、フジクラが東証1部上昇率上位となっている。一方、このところ賑わっていた郵船や商船三井などの海運株が反落し、川崎船は5%超の下落。レーザーテック、トヨタ自、ソフトバンクGもさえない。第1四半期の減益幅が市場予想を上回った任天堂は8%超の下落となり、サプライズに乏しい決算と受け止められたSUMCOは5%超の下落。また、THKや神戸鋼、住友ゴムが急落し、東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、精密機器、鉱業、石油・石炭製品などが上昇率。一方、その他製品、倉庫・運輸関連業、ゴム製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は47%となっている。
値上がり寄与トップはNTTデータとなり1銘柄で日経平均を約16円押し上げた。同2位はバンナムHDとなり、資生堂、コナミHD、オリンパスなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはダイキンとなり1銘柄で日経平均を約16円押し下げた。同2位は東エレクとなり、キッコーマン、信越化、ソフトバンクGなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27744.24(+16.12)
値上がり銘柄数 122(寄与度+155.05)
値下がり銘柄数 97(寄与度-138.93)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
NTTデータ 1788 87 +15.66
バンナムHD 7658 383 +13.79
資生堂 7555 360 +12.96
コナミHD 6290 350 +12.60
オリンパス 2384.5 84.5 +12.17
塩野義 6036 313 +11.27
太陽誘電 5970 290 +10.44
スズキ 4695 204 +7.35
リクルートHD 5736 65 +7.02
日東電 8370 90 +3.24
ニコン 1142 88 +3.17
フジクラ 634 82 +2.95
大塚HD 4404 61 +2.20
ミネベアミツミ 3140 60 +2.16
ヤマハ発 2838 57 +2.05
ソニー 11410 50 +1.80
デンソー 7729 46 +1.66
エプソン 2055 20 +1.44
住友不 3577 37 +1.33
ホンダ 3628 16 +1.15
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ダイキン 24730 -440 -15.85
東エレク 47070 -420 -15.12
キッコーマン 7170 -250 -9.00
信越化 17930 -250 -9.00
ソフトバンクG 6740 -41 -8.86
エーザイ 8770 -160 -5.76
KDDI 3320 -26 -5.62
ファナック 25000 -145 -5.22
ファーストリテ 73000 -130 -4.68
中外薬 3969 -40 -4.32
TDK 12120 -100 -3.60
トヨタ 9855 -99 -3.57
シャープ 1581 -98 -3.53
京セラ 6705 -48 -3.46
エムスリー 6981 -39 -3.37
ヤマトHD 3160 -70 -2.52
宝HD 1406 -68 -2.45
ブリヂストン 4772 -56 -2.02
テルモ 4471 -14 -2.02
安川電 5490 -50 -1.80