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16日の米国市場ダイジェスト:NYダウ110ドル高、防衛関連に期待

■NY株式:NYダウ110ドル高、防衛関連に期待

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は110.02ドル高の35625.40ドル、ナスダックは29.14ポイント安の14793.76で取引を終了した。中国や米国の経済指標が市場予想を下回ったほか、中東の地政学的リスク上昇で寄り付き後、大きく下げた。新型コロナ・デルタ株感染拡大への懸念も根強く、さらなる売り材料になった。その後、引けにかけては、資本流入や防衛関連への期待に上昇に転じると、ダウは連日史上最高値を更新して引けた。セクター別では、ヘルスケア機器・サービス、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、自動車・自動車部品、エネルギーが下落。

製薬会社ファイザー(PFE)はコロナワクチン第3回目の接種を巡り、米食品医薬品局(FDA)に初期データを提出したため、潜在的な承認申請の可能性を期待し買われた。ディスカウント小売りのウォルマート(WMT)はアナリストの楽観的な見通しを受け、上昇。一方で、エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)は原油安に連れ、下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は運輸省道路交通安全局(NHTSA)が同社の自動運転支援システム「オートパイロット」の安全性に関し、公式調査を始めたことを明らかにし、警戒感から売られた。

ボストン連銀のローゼングレン総裁は下半期経済で強い成長を予想しており、秋にも資産購入の解消を開始すべきとの見解を繰り返した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:中国経済の減速懸念や地政学的リスク増大で円買い優勢

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円44銭から109円11銭まで下落して、109円27銭で引けた。この日発表された中国の7月鉱工業生産、7月小売売上高は市場予想を下回ったほか、米8月NY連銀製造業景気指数が7月から予想以上に低下し、さらに、中東地政学的リスクの上昇で安全資産としての米国債相場が上昇。長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1768ドルから1.1791ドルまで上昇して1.1776ドルで引けた。ユーロ・円は128円82銭から128円50銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3872ドルまで上昇後、1.3828ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9143フランから0.9109フランまで下落した。

■NY原油:大幅続落で67.29ドル、中期的な需要は減少するとの見方も

NY原油先物9月限は大幅続落(NYMEX原油9月限終値:67.29 ↓1.15)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.15ドルの67.29ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは65.73ドル-68.27ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて65.73ドルまで下落した。中期的な需要は減少するとの見方が増えており、原油先物の上値は一段と重くなった。通常取引終了後の時間外取引では主に67ドル台前半で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  41.29ドル   -0.34ドル(-0.82%)
モルガン・スタンレー(MS) 103.72ドル  -0.22ドル(-0.21%)
ゴールドマン・サックス(GS)408.35ドル  -2.43ドル(-0.59%)
インテル(INTC)        53.47ドル   -0.02ドル(-0.04%)
アップル(AAPL)        151.12ドル  +2.02ドル(+1.35%)
アルファベット(GOOG)    2778.32ドル +10.20ドル(+0.37%)
フェイスブック(FB)     366.56ドル  +3.38ドル(+0.93%)
キャタピラー(CAT)      217.71ドル  -0.86ドル(-0.39%)
アルコア(AA)         43.42ドル   -1.83ドル(-4.04%)
ウォルマート(WMT)      150.75ドル  +1.22ドル(+0.82%)

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