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NY株式:NYダウ215ドル高、当局のワクチン正式承認を好感

米国株式市場は続伸。ダウ平均は215.63ドル高の35335.71ドル、ナスダックは227.99ポイント高の14942.65で取引を終了した。食品医薬品局(FDA)が国内で初めてファイザー・独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンを正式承認したため、コロナ感染拡大への懸念が後退し、寄り付き後、上昇。さらに、原油価格の反発が買い材料になったほか、連邦準備制度理事会(FRB)の経済シンポジウムが対面形式からオンライン形式に変更されたことを受けて、この会合でパウエル議長が緩和縮小計画を発表するとの警戒感が後退したことも支援材料となり、上げ幅を拡大した。ハイテク株も強く、ナスダック総合指数は史上最高値を更新して引け。セクター別では、エネルギー、半導体・同製造装置が上昇した一方で、公益事業が下落した。

製薬会社のファイザー(PFE)は当局による同社製コロナウイルスワクチン正式承認が好感されたほか、バイオ医薬品メーカーで、がん免疫治療法開発を手掛けるトリリウム・セラビューティクス(TRIL)の買収合意を発表し、買われた。航空会社のユナイテッド(UAL)、デルタ(DAL)、アメリカン(AAL)、クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ノルウェージャン(NCLH)など、旅行関連は、ワクチン正式承認による需要増加期待に上昇。一方、自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)はバッテリーパックに発火の恐れがあるとシボレー・ボルトEVのリコールを拡大し、無期限での販売停止を発表したことが嫌気され、売られた。

中国の配車サービスの滴滴(ディディ)グローバル(DIDI)は英国、欧州での事業開始計画を凍結すると発表した。

Horiko Capital Management LLC

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