14日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり150銘柄、値下がり69銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は3日続伸。115.05円高の30562.42円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。
週明け13日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに反発し、261ドル高となった。下院民主党が法人税率を現行の21%から26.5%に引き上げることを提案したが、バイデン大統領が当初提示した28%を下回り、安心感が広がった。原油先物相場の上昇もあって、景気敏感株を中心に押し目買いが入った。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで137円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を拡大。引き続き自民党総裁選を前に次期政権への期待が相場を押し上げ、前場中ごろを過ぎると日経平均は一時30795.78円(348.41円高)まで上昇して取引時間中の年初来高値を更新した。ただ、目先の達成感やここまでの大幅上昇による過熱感から上げ幅を急速に縮めて前場を折り返した。
個別では、日本郵船、レーザーテック、商船三井などが堅調で、川崎船は4%近く上昇している。公募株の受渡日となった昭電工は6%超、自社株買いを発表した東京海上は5%超の上昇。財務改善へ子会社株を一部売却するWSCOPEや決算発表の学情、業績上方修正のアークランドも大きく買われ、シンシアなどが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、欧州でゲーム機「ニンテンドースイッチ」を値下げすると報じられた任天堂は2%近い下落。ソフトバンクG、JR西、キーエンスもさえない。また、神戸物産やHameeはは決算を受けて売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、保険業、石油・石炭製品、海運業などが上昇率上位。一方、その他製品、電気・ガス業、医薬品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は50%となっている。
値上がり寄与トップはKDDIとなり1銘柄で日経平均を約19円押し上げた。同2位はファナックとなり、エムスリー、信越化、リクルートHDなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約10円押し下げた。同2位はコナミHDとなり、アドバンテス、オリンパス、中外薬などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 30562.42(+115.05)
値上がり銘柄数 150(寄与度+186.12)
値下がり銘柄数 69(寄与度-71.07)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3815 90 +19.45
ファナック 26850 425 +15.30
エムスリー 8392 153 +13.22
信越化 21285 285 +10.26
リクルートHD 7035 73 +7.89
ファーストリテ 75880 210 +7.56
スズキ 5170 158 +5.69
東京海上 6054 312 +5.62
TDK 12870 150 +5.40
バンナムHD 8679 145 +5.22
太陽誘電 7450 130 +4.68
日産化学 6890 120 +4.32
富士フイルム 9842 115 +4.14
東エレク 55480 110 +3.96
トヨタ 9896 101 +3.64
ホンダ 3436 49 +3.53
アサヒ 5638 85 +3.06
オムロン 11610 80 +2.88
デンソー 7896 69 +2.48
ヤマハ 7230 60 +2.16
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 7026 -50 -10.80
コナミHD 6960 -220 -7.92
アドバンテ 11220 -100 -7.20
オリンパス 2377.5 -46.5 -6.70
中外薬 4204 -44 -4.75
第一三共 2767 -35 -3.78
7&iHD 5110 -90 -3.24
日東電 9100 -70 -2.52
大塚HD 4884 -59 -2.12
ネクソン 2031 -29 -2.09
トレンド 6330 -50 -1.80
資生堂 8203 -47 -1.69
京セラ 7305 -15 -1.08
ソフトバンク 1588.5 -26.5 -0.95
セコム 8525 -25 -0.90
エプソン 2264 -12 -0.86
日本ハム 4470 -45 -0.81
アステラス薬 1901 -4 -0.72
武田 3717 -20 -0.72
住友鉱 4393 -34 -0.61