ビットコイン急騰の報道を受けて、多くの投資初心者が仮想通貨市場に参入しています。ハイレバレッジをかける人も多く、一瞬の暴落で無一文になっているケースも。今回は改めて警鐘を鳴らしたいと思います。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)
再びの仮想通貨ブームへ
ビットコイン価格が急伸、2021年4月以来の700万円超えとなりました。
過去最高値を更新したことで、再びの仮想通貨ブームの雰囲気を感じています。テレビCMでも取引所の宣伝がバンバン流れていて、盛り上がりをひしひしと感じているところです。
無謀な新規参入者が資金を溶かす
一方で、危うさも感じています。
仮想通貨のハイレバ取引により、一瞬でお金を溶かす人たちがいます。取引関係の掲示版で目につくのが、10倍どころではなく、50倍とか100倍といった超ハイレバレッジで取引している人たちです。
かつて、同様のギャンブル性があった外国為替のFXですが、国内取引所では最大25倍に規制が強まったのと、値動きの激しさで為替を上回っていることから、仮想通貨のレバレッジ取引の方に移った層に(特に若年層が多いのだろうと見ていますが)、かなり危ういものを感じます。
実際に最近よく目にするのは、取引が薄い早朝時間帯に、突然、ビットコインが急落することです。
この前も700万円あたりから一気に670万円まで急落したのですが、掲示版のコメントは「阿鼻叫喚」でした。
ハイレバレッジで買っていた層が軒並みロスカット(強制決済)となったのですが、その後、すぐに元値に戻っていました。
考えられるのは、大口によるロスカット狙いの売り浴びせと、その後の買い増しなのですが、投資経験が浅い人にとっては、たまったものではありません。
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外国為替FXは重要な日が決まっている
外国為替FXの場合、米国雇用統計や日銀の政策決定会合のような重要ニュースの発表は日時が決まっており、発表直前はほとんど値動きがないもの。
しかし仮想通貨の場合、直近でいえば、ETF承認がアメリカ時間の10月18日と言われていたのですが、2日前に大手メディアが承認との報道をしました。
これは為替の世界では考えられないことで、こうなると、短期のレバレッジ取引の場合、常に相場を見ていないと何が起こるかわからず危険です。
投資初心者は現物に留めておくこと
ここまで書いてきたのは、レバレッジ取引の危険性です。
これが現物であれば、極端に言えば、ビットコインの場合は現在の700万円が0円にならない限り、投資したお金もゼロにはなりません。
すでに為替などでハイレバに慣れている投資家は別として、これから始めるのであれば、あくまで現物に留めておくのが賢明です。
『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2021年10月20日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。