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「彼氏がコロナ失業、結婚が不安」悩める30代婚活女子が知るべき“自分が振られる”リスク=山本昌義

30代後半の独身女性から「彼がコロナ失業した。愛情はあるが結婚が不安」との相談を受けました。まずは基本ですが、「そもそも彼のほうが結婚を望まない」可能性があります。これを冷静に意識しておきましょう。(『婚活FP山本の実例分析書 〜運命の出会い、その先を見据えて〜』山本昌義)

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プロフィール:山本昌義(やまもと まさよし)
山本FPオフィス代表、CFP。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年に山本FPオフィスを設立。現在は「婚活FP」を名乗り、婚活パーティ等を企画しながら婚活中の方、あるいは結婚直後の方など比較的若年層の精神面・経済面双方の相談業務をメインにこなす。中立性の確保の点から、一切の商品・代理店は扱っていない。

「彼がコロナ失業した。愛情はあるが結婚が不安」

婚活ファイナンシャル・プランナーとして活動する私のもとに、30代後半の独身女性から結婚についての相談をいただきました。「彼がコロナ失業した。愛情はあるが結婚が不安です」とのこと。

当人は年収300万円の正社員で交際3年。40代前半の彼は年収500万円だったものの、現在は就活に苦戦しているそうです。

年齢的に就職を長く待つのは不安なものの、このまま結婚するのも経済的に不安とのこと。しかし、今から他の男性を探すのも厳しい様子。

前回の相談とはまた少し違う「妥協結婚」話かも…ですね。ここは客観的に冷静に現実を考えて、賢明な判断をしていきましょう。

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今回は、コロナ失業した彼との結婚について、大切なポイントをお伝えします。

彼のほうが「結婚を望まない」可能性

さて、まずは基本ですが「そもそも彼のほうが結婚を望まないかも」。この可能性を冷静に意識しておきましょう。

一般的に男女を問わず、40歳前後ともなれば極めて転職が厳しいのが実情です。少なくとも年収が下がる可能性が高いかと。そして、今後の上がる見込みも乏しいです。

一方、男性は自身の年収が低いと、どうしても結婚に意欲的になれません。お相手の年収が低ければなおさらといえます。

このため就活中は元より、たとえ転職できても、あなたとの結婚を望まなくなるかもしれません。

彼を信じて待つのは難しい

また今はコロナ渦中で、就活市場も厳しいです。満足な再就職に数年かかる可能性もあり、年齢的に結婚意欲を失う可能性もあります。

転職できるか不明。できても数年先、かつ年収減。そして、結婚意欲が残っているかも不明です。それでもなお、彼を信じて待ち続けるか…。

一般的には、待てないほうが自然かと。落ち着いて、冷静に考えてみましょう。

Next: 自分の年収を上げる努力をして、彼と別の人を天秤にかけるのもアリ



どう転んでも、今後は経済的な努力が必要

さて、合わせて大切なことなのですが「結婚に関わらず、経済的な努力が必要」です。少なくとも、今後の苦労を覚悟しましょう。

まず、結婚しない(結婚を諦める)場合、3,000万円程度の老後資金準備が必要です。今のあなたひとりでは、かなり準備が厳しいかと。

一方、いずれ彼と結婚できたとしても、彼の年収や結婚時期によっては厳しいです。仮に就職できず、アルバイト等になれば、かえって負担が増す可能性さえあります。

また彼を見限り、仮に別の男性と結婚できても、以前の彼ほどの年収は期待できないかと。しかし、相応の年収や即効性は期待できるので、経済面だけなら一番マシかもしれません。

つまり、どう転んでも今後は経済面が厳しいため、あなたも年収を上げる等の努力が大切です。

「妥協」は必須。ほかの候補を探す方法も

なお、他の男性と結婚する道もあるものの、年収以外にも様々な妥協が必要と思われます。

これはこれで十分に大変かもしれません。そしてこの場合も、結婚するのに相応の時間がかかる可能性も十分あります。

心情が許すのなら、年収を上げる努力をしつつ、彼を待つ一方で「他の男性」を探して、より良いと思える方と結婚するのも合理的です。

それほどあなたに残された時間は短いといえます。これらを総合的に考え、妥協も視野に入れて賢明な判断をしていきましょう。

結婚前の失業で良かったかも?冷静に現実的な判断を

最後にちょこっと。結婚したかった彼が失業した……今のご時世、同様の話は極めて多そうですが、まだ結婚前で良かったかもしれません。

まず、今は彼の結婚願望が厳しいかと。いずれ再就職ができたとしても、結婚願望が戻らない可能性も十分です。この点はしっかり意識しておきましょう。

一方、どう転んでも経済的努力が必須です。彼と愛のある結婚ができてもそうですが、たとえ妥協して別の方と結婚してもです。

未来の様々な可能性を冷静に考えて、現実的な決断をしていきましょう。

なお、最近の婚活市場の実情を知りたい方、また最近の既婚夫婦の現実を知りたい方は合わせて、いつでもご相談くださいませ。

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image by: P.KASIPAT / Shutterstock.com

婚活FP山本の実例分析書 〜運命の出会い、その先を見据えて〜』(2021年10月15日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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婚活中の方、ご成婚された方 こんにちは。婚活FP山本と申します。 昨今は空前の婚活ブーム! …引いては婚活が厳しい時代です。 ご結婚に至っても、3組に1組は離婚する時代。 大変な時代ですね。 ここでは、私が実際にお受けした相談内容を元に 男女の心理差や経済的な側面を主として なぜダメなのか?どうすれば良かったか?を分析し 実例として、皆様にお届けさせて頂きます。 なお、私は「現実的な結婚」を支援しています。 そして、実例は男女の本音が登場します。 このため、皆様の夢を打ち砕く内容も多いかと思いますが ご容赦の上でお読み頂き、ご活用下さい。

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