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注目銘柄ダイジェスト(前場):デクセリアルズ、ブイキューブ、エネチェンジなど

AGC:5750円(-110円)
反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は531億円で前年同期比2.7倍、市場予想を90億円程度上回っている。通期計画は1800億円から2000億円、前期比2.6倍に増額、今期3度目の上方修正となっている。化学品市況の上昇などを反映しているもよう。ただ、EUVマスクブランクスの拡大期待などで株価は高値圏だったこともあり、短期的な材料出尽くし感からの利食い売りが優勢となっているようだ。

京セラ:7192円(+403円)
大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は433億円で前年同期比2.6倍となり、市場予想を90億円程度上回っている。通期予想も従来の1170億円から1460億円、前期比2.1倍にまで上方修正、市場予想を150億円程度上回る水準に。想定以上の業績拡大に加えて、年間配当金も160円から180円に引き上げ、発行済み株式数の1.1%に当たる400万株を上限とする自社株買いなども発表している。

TDK:4535円(+410円)
大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は492億円で前年同期比11.9%増益、市場予想を15億円程度上回っている。また、通期予想は従来の1500億円から1570億円、前期比40.8%増に上方修正。市場予想はほぼ従来会社計画線並みの水準であった。二次電池の原材料高の影響などが懸念されていたが、製品価格への転嫁が進んでコスト高は吸収できているもよう。想定以上に底堅い決算として評価が先行へ。

ブイキューブ:1355円(-388円)
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は11.1億円で前年同期比99.8%増益となっているが、7-9月期は0.9億円の水準にとどまった。製薬業界における小規模のイベント数が想定を大きく下回っているもよう。7-9月期の急速な収益鈍化を受けて、一転して通期予想の達成には不透明感が強まる状況のようだ。PBR水準などバリュエーション面での割高感なども意識される形に。

デクセリアルズ:2840円(+500円)
ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は123億円で前年同期比2.6倍と大幅増益になり、通期予想は従来の119億円から210億円、前期比85.2%増にまで上方修正。高付加価値製品や新製品の拡大が続いているほか、円安効果も収益の押し上げ要因に。想定以上の大幅上方修正と捉えられる。年間配当金の58円から60円までの引き上げ、発行済み株式数の2.34%に当たる150万株を上限とした自社株買いの発表もポジティブ視。

ケイブ:1074円 カ -
ストップ高買い気配。スマートフォンゲームを企画・開発するでらゲー(東京都渋谷区)と資本提携し、同社を割当先として新株65万株を発行すると発表している。割当後の議決権所有割合は11.06%で、でらゲーは第2位株主となる。でらゲーはスマホゲーム「モンスターストライク」の開発を手掛けるなどの実績がある。調達資金の約5.87億円(差引手取概算額)は新規ゲーム開発費用や非ゲームの海外新規事業に充当する。

リベロ:2900円(+359円)
大幅に3日ぶり反発。倉庫シェアリングを手掛けるsouco(東京都千代田区)と協業し、リベロの引越しプラットフォームサービス「HAKOPLA(ハコプラ)」の新メニューとして「倉庫マッチング」サービスを提供すると発表している。荷物の一時保管や倉庫利用に関わる課題解決を目指す。HAKOPLAは引越会社102社が参加するプラットフォーム。管理画面から申し込むと、soucoが条件に合う倉庫事業者をマッチングしてくれるという。

エネチェンジ:6150円(+860円)
大幅に5日ぶり反発。EV充電ステーションの「エネチェンジEV充電サービス」を新規に提供すると発表している。脱炭素社会の実現に向けた電気自動車(EV)の普及にあわせ、EVユーザーの利便性向上やEV充電器の設置による駐車スペースの価値向上が目的。オーナーが持つ土地、建物などの駐車スペースにEV普通充電器を設置する。オーナーに対してはEV充電による売上の一部を還元するという。

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