ビットコイン価格は乱高下しています。暗号資産関連のネット掲示板やSNSを眺めていると、FXと同じような感覚でレバレッジ取引を行い、破産している人を多く見かけます。(『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』栗原将)
仮想通貨の投稿欄に「破産」「爆益」のコメントが舞う
自分は短期トレードをほとんどやらないのですが、最近、オフタイムの夜はビットコインの相場を眺めていることが多いです。
相場の板に併せて、ビットフライヤーの掲示板を眺めていると、たくさんの投資家の投稿が見られます。
思いのほか多いのが、「破産した」とか「爆益」といったコメントです。
そして、そのほとんどが、FX、レバレッジ取引をしている人によるものなのですが、ここ最近の乱高下でお金を溶かしている人の多いこと……。
反対方向に20%動けば全額溶ける
ドル円では、1日1円も動いたら、地上波のニュースになるくらいです。それでも、その変動率はせいぜい1%程度です。
一方、ビットコインの場合、本日、すでに5%強の値上がりですが、5%程度の変動はまったく珍しくありません(週末の暴落では20%下落でしたので……)。
レバレッジ5倍で20%も下落したら、基本、全額が溶けます。
もちろん取引所次第で、ロスカット率は変わってきます。なので、あくまで簡易的な計算になりますが、FXの証拠金がゼロになる(お金が溶ける)のは、「100 ÷ レバレッジ倍率」でざっくりわかります。
仮に5%であれば、「100 ÷ 5 = 20」となります。つまり、20%、予想と反対に動いたら全額が溶けるということになります。
Next: ドル円感覚で仮想通貨に手を出すと、お金はあっという間に溶けていく
仮想通貨はドル円感覚でやるものではない
ドル円であれば、100円が一晩で80円になることは数十年に一度レベルで、めったにありません。そのため、5倍程度のレバは普通にやります。
しかし、ビットコイン取引をドル円感覚で行うと、いとも簡単にお金が溶けることになります。少なくとも、初心者が手を出すものではありません。
無くなってもよいお金(余裕資金)で「現物買いのみ」であれば、たとえゼロになっても破産には絶対にならないものです。
『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』(2021年12月8日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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