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日経平均は小幅続伸、28500円割れでの押し目買い根強い

日経平均は小幅続伸。前日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに大幅反発。治療薬の普及期待などから新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」に対する懸念が緩和。歳出法案の進展期待も支援材料となり終日堅調に推移した。ナスダック総合指数も大幅に反発。こうした流れを引き継いで日経平均は96.47円高でスタート。ただ、前日の大幅反発で既に米株高は織り込み済みで、寄り付き直後は失速。その後は、アジア市況が小高い一方、時間外取引の米株価指数先物は軟調と外部環境がまちまちな中、前日終値近辺でのもみ合いが継続。前場と後場でそれぞれ一時マイナスに転じる場面もあったが、心理的な節目の28500円割れでは押し目買いが根強く、結局、引けにかけてプラスに転じて終えた。

 大引けの日経平均は前日比44.62円高の28562.21円となった。東証1部の売買高は8億7492万株、売買代金は1兆9894億円だった。セクターでは空運業、鉱業、ゴム製品などが上昇率上位に並んだ一方、パルプ・紙、食料品、電気・ガス業などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は41%となった。

 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の大幅高を追い風に、前日に急伸した半導体関連株が反動安をこなして買い優勢となり東エレク、アドバンテスト、ルネサスなどが上昇。ソニーG、ZHD、JALは2%超の大幅高となり、INPEX、富士通、ブリヂストンなども堅調。大手海運株は朝安後に底堅く推移し商船三井はプラスに転じた。自社株買いを発表した東京海上HDが買われ、自社株の消却を発表したグリーも大幅高。大型受注の獲得を発表したFPGは急伸し、メディパルHDと資本業務提携した神栄はストップ高まで買い進まれた。また、業績予想を上方修正したERI HDはストップ高比例配分となった。

 一方、任天堂、ファナック、トヨタ自、デンソー、武田薬、OLC、日本電産、SMCなどが下落。日本M&A、神戸物産は大きく売られた。決算が売りを誘ったところでは日本オラクル、ツルハHDが揃って急落。12月既存店売上高が前年比マイナスになった西松屋チェも売られ年初来安値を更新した。そのほか、ソフトバンクG、ファーストリテ、村田製、JT、NTTなどが軟調だった。

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