7日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり102銘柄、値下がり113銘柄、変わらず10銘柄となった。
日経平均は続落。92.63円安の28395.24円（出来高概算6億6000万株）で前場の取引を終えている。
6日の米株式市場でNYダウは続落し、170ドル安となった。5日に公表された昨年12月の連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨を受けて、引き続き金融引き締めへの警戒感がくすぶった。週間の失業保険申請件数の増加や、12月のサプライマネジメント協会（ISM）非製造業景況指数の予想下振れなども嫌気された。一方、ハイテク株の一角には押し目買いが入り、ナスダック総合指数は-0.12％。フィラデルフィア半導体株指数（SOX）は+0.75％となった。前日に844円安と大幅下落した日経平均も、本日は自律反発に期待した買いが先行して223円高からスタート。朝方には28813.09円（325.22円高）まで上昇する場面があったが、今晩の米12月雇用統計の発表を前に一段と上値を追う動きは限られ、前場中ごろを過ぎるとマイナスへ転じた。
個別では、売買代金トップのレーザーテックが2％超下落しているほか、川崎汽船やファーストリテが軟調。ソニーGや東エレクは小安い。米市場で電気自動車（EV）株が売られた影響からか日本電産や三井ハイテクの下げが目立ち、業績下方修正の4℃ HDも売り優勢。また、シンプレクスHDなどが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ソフトバンクGが2％近い上昇。投資先の中国アリババ集団などの株価上昇が買い材料視されているようだ。米金利上昇を受けて三菱UFJや三井住友といった金融株が堅調で、NY原油先物相場の上昇でINPEXなども買い優勢。また、通期決算及び中期経営計画を発表したネクステージが東証1部上昇率トップとなっている。
セクターでは、電気機器、サービス業、陸運業などが下落率上位。一方、銀行業、鉱業、鉄鋼などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65％、対して値上がり銘柄は29％となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約31円押し下げた。同2位はオムロンとなり、リクルートHD、ダイキン、キーエンスなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約21円押し上げた。同2位は富士フイルムとなり、テルモ、コナミHD、ヤマハ発などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28395.24(-92.63)
値上がり銘柄数 102(寄与度+74.99)
値下がり銘柄数 113(寄与度-167.62)
変わらず銘柄数 10
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5472 100 +21.15
富士フイルム 8630 212 +7.47
テルモ 4443 41 +5.78
コナミHD 5570 100 +3.52
ヤマハ発 2970 68 +2.40
京セラ 7179 29 +2.04
トヨタ 2296 11.5 +2.03
アサヒ 4559 46 +1.62
デンソー 10025 34 +1.20
オリンパス 2524.5 8.5 +1.20
味の素 3560 32 +1.13
太陽誘電 6680 30 +1.06
ホンダ 3421 13 +0.92
静岡銀 859 26 +0.92
三菱UFJ 687.3 24.3 +0.86
スズキ 4588 24 +0.85
エプソン 2079 12 +0.85
大塚HD 4235 23 +0.81
東海カ 1250 22 +0.78
日揮HD 1035 21 +0.74
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 59990 -890 -31.37
オムロン 10780 -360 -12.69
リクルートHD 6351 -98 -10.36
ダイキン 25850 -250 -8.81
キーエンス 67710 -2190 -7.72
キッコーマン 9390 -150 -5.29
中外薬 3684 -50 -5.29
アドバンテ 10710 -70 -4.93
エーザイ 6454 -133 -4.69
バンナムHD 8591 -128 -4.51
花王 5954 -125 -4.41
ネクソン 2134 -55 -3.88
第一三共 2706.5 -34.5 -3.65
アステラス薬 1840.5 -18.5 -3.26
ミネベアミツミ 3120 -90 -3.17
村田製 9139 -109 -3.07
安川電 5490 -80 -2.82
東エレク 64930 -80 -2.82
トレンド 5950 -70 -2.47
ソニーG 14390 -65 -2.29