28日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり170銘柄、値下がり52銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は続伸。25日の米国市場でNYダウは大幅続伸し、834ドル高となった。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、停戦交渉への期待から買いが入った。ただ、週末も戦闘が続いたほか、西側諸国がロシアの一部銀行を国際銀行間通信協会（SWIFT）の決済網から排除するなどの制裁を決め、週明けの日経平均は18円安からスタート。朝方に26262.63円（前週末比213.87円安）まで下落する場面もあったが、前場中ごろには一転して一時26644.56円（同168.06円高）まで上昇するなど、やや方向感に乏しい展開となった。
大引けの日経平均は前週末比50.32円高の26526.82円となった。東証1部の売買高は14億4822万株、売買代金は3兆4497億円だった。業種別では、海運業、非鉄金属、鉄鋼が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、卸売業、電気機器、サービス業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の79％、対して値下がり銘柄は18％となった。
値上がり寄与トップはKDDI、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約25円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは日揮HDで6.86％高、同2位は東邦亜鉛で6.43％高だった。
一方、値下がり寄与トップは東エレク、同2位はアドバンテとなり、2銘柄で日経平均を約39円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは三井物産で4.31％安、同2位はJTで3.61％安だった。三井物産は、サハリンLNGなどロシアで複数の事業展開を行っており、同地域での事業展開の先行きが懸念される形に。JTも国内向けの紙巻きたばこや日本向けの葉巻きたばこ「キャメル」をつくっているウクライナ工場の操業を一時停止しているほか、ロシアにも5カ所の工場を保有していることもあり、業績影響が懸念視されたようだ。
*15:00現在
日経平均株価 26526.82(+50.32)
値上がり銘柄数 170(寄与度+168.96)
値下がり銘柄数 52(寄与度-118.64)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3756 65 +13.75
ソフトバンクG 5125 56 +11.84
ダイキン 21205 290 +10.22
テルモ 3709 48 +6.77
キッコーマン 8540 190 +6.70
トヨタ 2138.5 34.5 +6.08
日産化学 6500 160 +5.64
住友鉱 5746 234 +4.12
信越化 17670 115 +4.05
任天堂 58020 1120 +3.95
花王 5380 100 +3.52
7&iHD 5591 87 +3.07
味の素 3339 81 +2.85
ファーストリテ 61830 80 +2.82
ファナック 21155 80 +2.82
日揮HD 1152 74 +2.61
トレンド 6400 70 +2.47
武田 3501 67 +2.36
イオン 2597.5 60.5 +2.13
コムシスHD 2773 50 +1.76
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 55770 -830 -29.25
アドバンテ 9070 -150 -10.57
リクルートHD 4819 -95 -10.04
ネクソン 2488 -93 -6.56
オリンパス 2299.5 -44 -6.20
中外薬 3800 -53 -5.60
コナミHD 6480 -140 -4.93
TDK 4600 -45 -4.76
三井物 2865.5 -129 -4.55
セコム 8422 -107 -3.77
JT 2120 -79.5 -2.80
三菱商 3871 -72 -2.54
デンソー 8047 -72 -2.54
キーエンス 53780 -700 -2.47
バンナムHD 8370 -69 -2.43
スズキ 4573 -55 -1.94
富士フイルム 7262 -48 -1.69
安川電 4570 -45 -1.59
村田製 7787 -55 -1.55
第一三共 2793.5 -14 -1.48