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注目銘柄ダイジェスト(前場):アルチザ、アサカ理研、タカショーなど

タカショー:657円(-54円)
大幅反落。前日に22年1月期の決算を発表している。営業利益は14.7億円で前期比27.4%増益となったが、従来計画の15.1億円を下振れる着地に。また、23年1月期は15.7億円で同6.4%増益の見通し。連続増益の見通しであるが、前期、前々期との比較では増益率は鈍化見込みとなっている。ポジティブインパクトは限定的で出尽くし感も強まる形になり、地合いの悪化に押される状況へ。

ファーマF:1569円(-74円)
伸び悩んで大幅反落。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の11.1億円から20.3億円にまで引き上げている。前年同期は0.8億円の赤字であった。複数の新商品の販売が好調であったほか、ニューモ育毛剤のECプラットフォームなどでの海外販売も新規事業として売上増に貢献。ただ、第1四半期実績が15.8億円であったため、上方修正は織り込み済み、地合い悪化も重なって出尽くし感が優勢になっている。

アルチザ:1367円(+225円)
大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は12.7億円で前年同期比88.0%増益となり、従来の通期予想である9億円を大きく超過している。つれて、通期予想は14億円、前期比67.7%増にまで上方修正。主力のモバイルネットワークソリューションにおいて、5G向け製品及びテストサービスの追加受注などにより、国内における販売が予想を上回り堅調に推移しているもよう。高い進捗率から一段の上振れも期待できる状況に。

三菱重:3678円(+190円)
大幅反発で一時昨年来高値を更新。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3900円から5600円に引き上げている。23年3月期は増益要因が豊富であり、コンセンサス水準は保守的過ぎるとみているもよう。同営業利益は2300億円を予想、市場予想を400億円強上回るとみている。石炭ガス化複合発電事業における追加費用の減少、民間航空機事業におけるB787の出荷機数の回復などを想定へ。

関ペイント:1977円(-148円)
大幅続落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も3700円から2400円に引き下げている。原材料価格の上昇などを考慮して業績予想を下方修正しているもよう。ドバイ原油が110ドル/バレルで推移すると、経常増益は難しくなるとみているようだ。1ドル/バレルの上昇は年間4億円の利益引き下げ要因として、23年3月期経常利益は、22年3月期見込385億円に対して369億円を予想している。

ログリー:609円 カ -
ストップ高買い気配。前日に発表した3rd Party Cookieに依存しないコンバージョン計測方法開発が引き続き買い材料視されている。利用者のプライバシー保護のため、3rd Party Cookieを利用した広告閲覧者のデータ収集は制限される傾向にある。このため3rd Party Cookieに依存しないデータ収集は広告業界での需要拡大が見込めるとの期待から買いが殺到しているようだ。

アサカ理研:1405円(+115円)
大幅に反発。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、経済制裁に関する報道が相次いでおり、関連銘柄として買われている。岸田文雄首相は3日に記者会見し、ロシアへの追加制裁に加え、ベラルーシへの制裁措置や輸出管理措置を決定したと発表した。制裁が長期化すればロシアからの主要輸入品目である非鉄金属の供給が不足するとの懸念から、都市鉱山で有価金属を回収するアサカ理研に注目が集まっているようだ。

EduLab:720円(-55円)
大幅に反落。2月28日付で関東財務局に提出した21年9月期の内部統制報告書で開示すべき重要な不備があり、財務報告に係る内部統制は有効でなかった旨を記載したと発表している。重要な不備に起因する必要な修正は全ての財務諸表に反映済み。監査報告は無限定適正意見。ただ、過年度決算の訂正は2月28日に開示済みで、悪材料出尽くしも消化済みなことから短期筋のサヤ取りの動きに押されているようだ。

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