日経平均は小幅反落。日本の連休中、米国市場ではNYダウが4月28日に614ドル高、翌29日に939ドル安となった。金融引き締め観測や景気の先行きへの見方、主要ハイテク企業の決算などを巡り乱高下した。一方、為替相場が円安基調となっていることを支えに、連休明けの日経平均は3円高からスタート。朝方には一時26964.59円（前営業日比116.69円高）まで上昇したが、明日からの3連休中に米連邦公開市場委員会（FOMC）を控え方向感が定まらず、その後26610.86円（同237.04円安）まで下落する場面もあった。
大引けの日経平均は前営業日比29.37円安の26818.53円となった。東証プライム市場の売買高は11億9420万株、売買代金は2兆9582億円だった。業種別では、その他製品、建設業、サービス業が下落率上位だった。一方、海運業、空運業、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の45％、対して値上がり銘柄は52％となった。
値下がり寄与トップはアドバンテス、同2位は東エレクとなり、2銘柄で日経平均を約54円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはZHDで9.83％安、同2位はアドバンテスで4.78％安だった。ZHDは決算発表を受けて、戦略的費用投下による収益成長鈍化がマイナス視されたもよう。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位は村田製となり、2銘柄で日経平均を約30円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはアルプスアルで13.68％高、同2位は日立で6.72％高だった。アルプスアルは先週末に決算を発表、23年3月期営業利益は475億円で前期比34.9％増の見通しとなり、市場予想の410億円程度を大幅に上回った。日立も先週末に22年3月期決算を発表。調整後営業利益は7382億円で前期比49.1％増、市場予想並みの水準だったが、高水準の自社株買い実施がポジティブサプライズに。
*15:00現在
日経平均株価 26818.53(-29.37)
値上がり銘柄数 124(寄与度+149.27)
値下がり銘柄数 96(寄与度-178.64)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 60700 540 +18.98
村田製 8202 408 +11.47
太陽誘電 5360 180 +6.33
アルプスアル 1313 158 +5.55
エプソン 1894 76 +5.34
NTTデータ 2431 28 +4.92
電通グループ 4840 135 +4.74
ソフトバンクG 5290 21 +4.43
コナミHD 8150 110 +3.87
第一三共 3296 34 +3.58
富士通 19625 940 +3.30
エムスリー 4241 39 +3.29
スズキ 4000 92 +3.23
7＆iHD 5808 90 +3.16
日立 6480 408 +2.87
トレンド 7340 80 +2.81
京成 3340 145 +2.55
オリンパス 2327 18 +2.53
エーザイ 5735 71 +2.50
ヤマハ 5070 70 +2.46
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテス 8560 -430 -30.22
東エレク 54790 -690 -24.25
ダイキン工 19480 -565 -19.86
ファナック 19710 -455 -15.99
京セラ 6765 -98 -6.89
デンソー 7792 -165 -5.80
任天堂 58500 -1410 -4.96
豊田通商 4555 -140 -4.92
リクルートHD 4776 -42 -4.43
味の素 3278 -107 -3.76
セコム 9072 -102 -3.58
中外薬 3871 -32 -3.37
バンナムHD 8765 -94 -3.30
信越化 17895 -90 -3.16
アステラス薬 1960 -18 -3.16
資生堂 6063 -73 -2.57
ネクソン 2939 -33 -2.32
KDDI 4324 -11 -2.32
キーエンス 52240 -610 -2.14
オムロン 7666 -60 -2.11