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NY株式:NYダウ326ドル安、インフレ定着を警戒

米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は326.63ドル安の31834.11ドル、ナスダックは373.44ポイント安の11364.23で取引を終了した。中国のコロナ流行状況が改善したとの報道で世界経済成長の減速懸念が後退し、寄り付き後、上昇。しかし、国内の4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めにもかかわらず高インフレが定着すると同時に、成長減速にもつながるとの懸念も広がり、下落に転じた。ハイテクの売りも加速し、引けにかけて主要株式指数は下げ幅を拡大。セクター別ではエネルギーが小幅上昇した一方で、自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

重機メーカーのキャタピラー(CAT)はエネルギー会社のタンジェント・エナジー買収を好感した買いが継続し、上昇。エネルギ—資源のオクシデンタル・ペトロリアム(OXY)は第1四半期決算で1株利益が予想を上回り、上昇した。また、会計サービス会社のH&Rブロック(HRB)は通年の収益見通しを上方修正し、大幅高。ドーナッツチェーンのクリスピークリーム(DNUT)は第2四半期の純利益が予想を上回り上昇した。一方で、ファーストフードチェーンのウェンディーズ(WEN)は労働コストの上昇が響き利益率が低下、さらに既存店売上も予想を下回り、大幅安。ビデオゲーム制作のユニティーソフトウェア(U)は決算の内容が予想を下回り、大きく売られた。

エンターテインメントのディズニー(DIS)は取引終了後に決算を発表。第2四半期の同社の動画配信の契約者数が予想を上回ったため、時間外取引で買われている。

Horiko Capital Management LLC

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