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ハウスコム Research Memo(7):企業市民としてESG経営を積極的に推進

■積極的なESG経営

ハウスコムは新成長戦略の「グループ経営を前進させるための内部体制の強化」において「多様な人材・多様な働き方の受容」を定めており、ESG経営にも注力している。

環境(Environment)への取り組みは、エコカーの導入、LED照明への切り替えを推進しているほか、34の店舗で再生可能エネルギーへの切り替えを実施した。

社会(Social)への取り組みにおいては、全従業員に占める女性比率の割合が40.8%まで高まっている。また、2020年11月には日本の企業及び団体におけるLGBTQなど性的マイノリティのダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体であるwork with Prideが策定した職場におけるLGBTQなど性的マイノリティに対する企業の取り組みを評価する指標で「シルバー認定」を取得するなど、多様性を尊重し、積極的に経営に取り込んでいる。

企業統治(Governance)おいては取締役のうち社外取締役の占める割合が40%、社外監査役の比率が66.7%と外部の目をいれて企業統治を積極的に強化しているほか、取締役候補者(新任/重任を問わない)の適性及び取締役の業務執行状況の評価等を行う指名評価委員会、支配株主(親会社)との利益が相反する重要な取引について審議・検討を行う利益相反取引等審議委員会などの特別委員会も組織し、企業活動の透明性の向上に努めている。

ESG経営に積極的な姿勢は投資家からの資金を呼び込むだけでなく、優秀な人材の確保にもつながると弊社は考える。良き企業市民としてESG経営を推進する中で、多様なバックグラウンドをもった優秀な人材が集まれば従来はなかったようなアイデアが生まれ、魅力的な新ビジネスにつながっていくことも大いに期待できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

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