13日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり141銘柄、値下がり74銘柄、変わらず10銘柄となった。
日経平均は反発。86.45円高の26423.11円(出来高概算4億3051万株)で前場の取引を終えている。
12日の米株式市場でダウ平均は192.51ドル安(-0.61%)と3日続落。新型コロナ感染拡大を受けた中国上海市の都市封鎖入りや消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感から売りが優勢だった。飲料メーカーのペプシコなどの好決算で投資家心理が改善し、一時上昇に転じたが、引けにかけてはCPIの悪化を示す偽造のリーク報道を材料に売りが加速し、下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は-0.94%と続落。ただ、ナスダック100先物が堅調に推移していたこともあり、前日に大きく下落していた日経平均は67.13円高からスタート。朝方は買い戻しが先行し、一時26500円を回復したが、今晩に控える米6月CPIの発表を前に上値は重く、その後は戻り待ちの売りから失速した。
個別では、ソフトバンクG、東エレク、キーエンス、リクルートHD、信越化など、前日に大きく下落した主力株が反発。第1四半期好決算及び業績予想の上方修正を発表した竹内製作所、パルグル−プHDがそれぞれ急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んでいる。第1四半期が好決算だった東宝や、今期見通しが好感された三協立山、三光合成も大幅に上昇。米航空機メーカーのボーイングが6月の納入機数が2019年3月来の高水準になったと発表したことで、ジャムコが急伸。上半期業績予想を引き上げたAGCは堅調ながらも上値の重い展開。
一方、原油先物価格の下落を背景にINPEXなどが売り優勢。日揮HD、大阪チタ、住友鉱などその他資源関連も軟調。米CPIを前にベイカレント、MonotaRO、ラクス、SREHDなどグロース(成長)株が冴えない。
セクターでは空運、パルプ・紙、サービスが上昇率上位となった一方、鉱業、保険、水産・農林が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の64%、対して値下がり銘柄は30%となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約19円押し上げた。同2位はリクルートHDとなり、東エレク、ファーストリテ、ホンダ、信越化、日産化がつづいた。
一方、値下がり寄与トップはKDDIとなり1銘柄で日経平均を約8円押し下げた。同2位は東京海上となり、NTTデータ、オリンパス、塩野義、日揮HD、ソニーGなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26423.11(+86.45)
値上がり銘柄数 141(寄与度+139.33)
値下がり銘柄数 74(寄与度-52.88)
変わらず銘柄数 10
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5307 94 +19.82
リクルートHD 4398 157 +16.55
東エレク 42080 370 +13.00
ファーストリテ 68640 230 +8.08
ホンダ 3341 87 +6.11
信越化 15920 165 +5.80
日産化 6560 120 +4.22
ファナック 21025 105 +3.69
キーエンス 49790 1040 +3.65
エムスリー 3924 40 +3.37
デンソー 7324 93 +3.27
トヨタ自 2132.5 16 +2.81
電通グループ 4255 65 +2.28
京セラ 7061 32 +2.25
バンナムHD 10030 62 +2.18
テルモ 4229 15 +2.11
中外薬 3712 17 +1.79
村田製 7450 60 +1.69
任天堂 59780 430 +1.51
丸井G 2304 39 +1.37
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 4393 -41 -8.65
東京海上 7937 -269 -4.73
NTTデータ 1873 -16 -2.81
オリンパス 2665 -20 -2.81
塩野義薬 7121 -65 -2.28
日揮HD 1651 -61 -2.14
ソニーG 11155 -55 -1.93
花王 5741 -53 -1.86
第一三共 3582 -17 -1.79
トレンド 7100 -50 -1.76
資生堂 5552 -43 -1.51
コナミG 7450 -40 -1.41
スズキ 4209 -40 -1.41
アドバンテス 7070 -20 -1.41
伊藤忠 3756 -38 -1.34
キヤノン 3120 -20 -1.05
武田薬 3943 -29 -1.02
イオン 2612 -26.5 -0.93
三井物産 2833 -24 -0.84
住友鉱 3912 -48 -0.84