本業が忙しいビジネス・パーソンが、新しい勉強を習慣化させるのはなかなか難しく、3ヶ月ももたずに勉強を辞めてしまいます。しかし、楽天・三木谷社長が英語を勉強するために銀行員時代に行った方法を真似れば、仕事の成果も上げ、勉強も習慣化できるはずです。(『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』栗原将)
3ヶ月も勉強が続かないビジネスパーソン
4月からTOEIC、英語学習を始めて、もうすぐ5ヶ月となり、Twitterで英語学習アカウントとのやりとりが多くなってきたのですが、そこを眺めていて感じるのは、3ヶ月ももたずに消えていくアカウントが非常に多いということです。
おそらく、日本人の英語苦手意識は、少なくとも私が生きている間はなくならないと確信しているのですが、英語だけでなく世の中ほとんどの人が、学習を習慣化させることができません。
とりわけ、本業があるビジネスパーソンにとって、その合間に英語などを学習するというのは、実に大変な事です。
夜に勉強する辛さが挫折の要因
そんな中で、挫折する人の多くに見られるのが、本業で疲れた後、夜に無理やり勉強しようとして、その辛さから挫折するということです。
これ、間違ってはいけないのが、その人の意志が弱い訳では決してないということです。
そうではなく、そもそも、疲れている時に勉強する自体が無理なのです。
ところが、そこで疲れて寝落ちしたら、自分の意志が弱いと自己嫌悪になり、やがて挫折して投げ出してしまう。
真面目な人ほど陥りやすいパターン、です。
勉強はあくまで早朝にして、夜は“おまけ時間”にした方がいい。
Next: 銀行員時代の楽天・三木谷社長が取り組んだ英語の勉強法
楽天・三木谷社長の勉強法とは?
ここで思い出したのは、楽天の三木谷さんの興銀時代のエピソード。
ハーバード・ビジネス・スクールに留学するための銀行内選考のために、英語学習が必要となったのですが、早朝、銀行の視聴覚室で勉強し、夜は呑みに行く日もあったという話しだったと記憶しています。
仕事が終わってから眠気と戦いながらする勉強ではないのです。
夜9時に寝れば、朝4時に起きて勉強できる。
さすがに4時は早すぎると思うのであれば、5時に起きたらどうでしょうか?
金融機関など出勤が早い仕事でない限り、2時間から3時間程度は勉強時間は取れるはずです。
そして、7時間も寝れば、前日の疲れはほとんどなく、すっきりした状態で勉強できるものです。
仕事の成果も上がる早朝勉強
世の中を見てみると、大部分の人は、ギリギリまで寝ていて出勤もギリギリ。
そして、午前中はどんよりした状態でいるものですが、始業前に2時間以上の勉強を済ませているとなると、すでにアタマはフル回転の状態で、大抵の知的作業はスイスイと進むものです。
本業にも良い影響があるということになりますし、何より始業前から学習を済ます、というのは気持ちが前向きになり、とても良い気分です。
まずは、勉強はしなくてもいいので、疲れたら夜9時前にとっとと寝て早起きする方向にシフトするのをお勧めします。
『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』(2022年8月25日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。