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ソロキャン女性を狙う性犯罪者も?「付きまといおじさん」「遭難騒ぎ」など迷惑キャンパー大増殖の現状にファンからはブーム終焉を願う声も

近年は女性の間でも人気なソロキャンプだが、その最中にこともあろうか性被害に遭いそうになったというSNSへの投稿が、大きな反響を呼んでいるようだ。

現在は削除されたその投稿によると、ソロキャン中の女性が野菜を洗いに行こうとしたところ、見知らぬ男性キャンパーから「初めてキャンプをしに来たんですけど、うまく火がつかなくて助けてもらえませんか?」声をかけられ、その人物のテントの方へ向かったとのこと。

すると、テントから泥酔したもう一人男性が出てきて「俺の心に火が付いたから5でどう?」と声をかけられ、女性は無視をしたところ、いきなり腕を引っ張られテントの方に連れ込まれそうになったのだという。

偶然、近くにいた自販機補充のルートドライバーが女性の叫び声に気付いて助けに入り、その後は警察沙汰になったというということだが、女性はそれまで楽しみだったソロキャンプでこのような出来事が起きたことが相当ショックだった模様で、「フラッシュバックしそうだからしばらくはソロキャンは控えようかなって…」といった心境となっているという。

アウトドア業界は業績好調

アニメ化もされた人気の漫画『ゆるキャン△』などの影響でブームが広がり、2020年には流行語年間大賞のトップ10にも選ばれたソロキャンプ。コロナ禍に突入した後も、ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめるレジャーとして、人気が衰えることなく持続しているようだ。

このような状況を受けて、アウトドア業界も全体的に業績はおおむね好調のようで、「THE NORTH FACE」などの有名アウトドアブランドを有するゴールドウインは、2022年4~6月期の連結業績で、前年同期比23.5%増の210億円という過去最高の売上高を記録

また、アウトドア総合メーカーのスノーピークも、05年から16期連続の増収にくわえ、ここ5年で売上高は2.5倍の好調ぶりだという。

ソロキャン女子をナンパするノウハウが流布か

このように男性はもとより、女性の心にも大いに響いたことで、大きなブームとなった感もあるソロキャンプだが、いっぽうで、そんなソロキャン女子たちに付きまとう男たちの存在も、ブーム拡大とともに問題視されるようになっている。

その典型例として、界隈で度々指摘されているのが「教え魔おじさん」と呼ばれる人々。何か下心があるのか、頼んでもいないのに火起こしやテントの張り方を教えようとしたりするもので、比較的人畜無害とはいえ、自由にソロキャンプを楽しみたいといった女性たちにとっては、まさに鬱陶しく迷惑この上ないといった存在のようだ。

いっぽうで、その悪質さは教え魔おじさんの遥か上を行くのが、今回取沙汰されているようなナンパ目当ての男たち。先に紹介したケースを見てみると、一人は声掛けをして自らのテントに誘導、そしてもう一人はテントの中に引きずり込むといった役割分担がなされているように見受けられ、計画的な犯行であった可能性も考えられる。

というのも少し前に、女性ソロキャンパーをナンパするノウハウを紹介したブログが発見され、大いに物議を醸したことがあったというのだ。

そこには「二度と行かないキャンプ場を選ぶ」「フリーサイトの場を選ぶ」といった場所選びから、「女性が洗い場に行ったら、自分もすかさず行く」「忘れ物したフリして借りにいく」「作りすぎちゃって、で料理を渡しにいく」といった声掛けのきっかけ、さらには「飲んでる女性を選んで狙う」といったターゲットの定め方などが、事細かくレクチャーされていたとのこと。実際今回のナンパ役も、女性が水場などに野菜を洗いに行ったところを声を掛けたようで、まさにこのマニュアル通りといった手口だ。

デイキャンプならともかく、夜のテント泊となれば逃げ場もほとんどないうえに、警察などへ通報したところで辺鄙なキャンプ場なら、駆け付けるのが相当遅くなる可能性も大ということで、ナンパ目当ての男にとってはキャンプ場は絶好とも言えるシチュエーション。逆に女性ソロキャンパーにとっては、まさに危険でしかない状況と言えるのだ。

相次ぐトラブルに古参キャンパーも呆れ顔

このところソロキャンプと同様に人気が続いているサウナでも、浴室やサウナ内をぞろぞろ連れだって移動し、その先々で周りの迷惑お構いなしにぺちゃくちゃおしゃべりしているという、いわゆる「ドラクエ」と呼ばれる大学生くらいの若者集団が大量発生し、以前からのサウナファンから忌み嫌われているようだが、ブームの拡大に伴って、あまりにも不調法な人間がその界隈に多く紛れ込むというのは良くある話。

ソロキャンプにおいては、そのブームの裏腹で後片付けどころかテントごと放置して帰るといった、いわゆるマナーの著しい低下が度々指摘されるところ。またつい先日には、静岡県伊豆市の山中でソロキャンプをしていた男性が、持ってきた飲料水を使い切り不安になったという理由で、消防に通報し救助されたという出来事が報道されるなど、拙い計画が原因で地域行政に多大な迷惑をかけるケースも増加。古くからのキャンパーを大いに嘆かせているようだ。

まずは経験者も含めた複数人でのキャンプ経験を経て、ソロキャンプに移行するならまだしも、昨今はソロキャンプがブームということで、初手から独りで始める人間が異様に多いというのも、こういったトラブルが多数発生している原因とも考えられそう。さらに昨今のソロキャンパー増殖に一役買っているSNS上や動画サイトなどのインフルエンサーと呼ばれる面々も、必ずしも全てがが真っ当なキャンプ知識を持ち合わせているとは言い難いのも現実で、そういった存在も無法なキャンパーの量産に一役買っているとの指摘も多い。

【関連】日産のキャンプ女子コラボ動画「枯れ葉の上で焚き火」が大炎上。迷惑キャンパーへの不満噴出

古くからのキャンパーからは、「早くブームが廃れてくれ」といった声も少なからずあがっている最近のアウトドア界隈。ブーム盛り上げや業界の業績好調に一役買った、いわゆる俄かなファンたちの存在だが、マナー無視の振る舞いや現地への迷惑、さらに性犯罪まで取沙汰されるに至っては、もはや弊害のほうが大きいのではというのが、多くのキャンパーが思うところのようだ。

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