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岸田ショックで資産を失う「岸り人」続出へ。ついに海外勢が日本市場から逃げ出した=今市太郎

1月27日の日経平均株価は一気に841円も下落。個人投資家の多い新興株市場はさらに悲惨な状況で、株価に冷淡な岸田政権への怨嗟の声が広がり、SNS上では「岸田ショック」とのワードが飛び交いました。その背景には、外国人投資家が日本株から一斉に撤退していることが見えてきます。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2022年1月28日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。

海外勢が日本株から撤退か

皆様ご存じのとおり、27日の東京タイム日経平均は、最初こそ上昇しましたが、その後、激しく売られることになり、外国人のリスクマネーが完全に本邦市場から撤退しようとしているかのようにも見える相場が続きました(※編注:原稿執筆時点2022年1月28日8:00。翌日28日の日経平均株価終値は前日比547円高の2万6,717円となっています)。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

地政学リスクも高まりをみせており、来週からは中国の旧正月もやってきますので、とりあえず開いている本邦市場で日経平均を売っておこうと考える海外勢が大量に出てきても、決しておかしなことではないと思われます。

しかし、NYタイム初動では米株3指数がしっかり戻って始まったことから、必ずしもこの動きがFOMCと繋がったものではないという空気が漂いました。

岸田ショックで退場した投資家は「岸り人」?

完全に本邦市場だけがターゲットにされて売り込まれていた感が非常に強く、すでにネットでは、大幅に下落してしまったマザーズを「岸田ショック」と呼び、大損した人たちで相場から退場した投資家を「岸り人」などと総称するようになっているようです。

一部の海外メディアでは、本邦の個人投資家の投げが出て大幅下落などという見方がされています。

しかし、私が見ていた限りでは、やはり海外投資家のリスクマネーが大量に売りに出て相場の下落が止められず、当面2万7,000円が底とばかり安易に買い向かった向きが、とうとう最後に投げさせられたというのが正しい状況把握ではないかと思います。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

ドル円はこの資金撤退と連動するかのように115円台を回復していますが、本邦から資金が逃げてドル転し始めているというのであれば、かなり頷けるものがあります。

Next: 本当の「岸田ショック」はこれから?海外勢の狙い撃ちに要警戒

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