25日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり110銘柄、値下がり107銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は4日ぶり小反落。96.15円安の28286.94円(出来高概算5億1389万株)で前場の取引を終えている。
24日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場。欧州市場では英FTSEが+0.01%、独DAXが+0.77%、仏CAC100が+0.42%と揃って堅調だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月)で参加者の多くが利上げペースの減速を支持していたことに続き、10月の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の議事要旨で少数ながら一部の参加者が0.5ptの小幅な利上げを支持していたことが世界の中央銀行のハト派化を示唆したと捉えられたもよう。欧州株高を引き継いで日経平均は15.68円高からスタート。ただ、手掛かり材料難の中、前日に大きく上昇していた反動もあり、寄り付き直後から失速。その後一時持ち直したが、香港ハンセン指数の下落などが重石となり、前引けにかけてはだれる展開となった。
個別では、全体的に動意に乏しい中、塩野義、大阪チタ、東邦チタニウム、川崎汽船、キーエンス、ブリヂストン、電通グループ、ダイキン、ルネサス、ファナックなどが軟調で、ハイテク株の軟調さがやや目立っている。ホシデンは自社株買いの終了が嫌気されているようだ。一方、東京電力HD、東京海上、ニトリHD、レノバ、INPEX、JR東海、JR西などが大きく上昇。サッカー・ワールドカップを機に人気化したサイバーは本日も大幅高。月次動向が好感された神戸物産やしまむらのほか、目標株価の引き上げが好感された川崎重、SANKYO、円谷フィHDも大きく上昇。今仙電機は自社株買いが好感された。
セクターではゴム製品、電気機器、医薬品が下落率上位となった一方、電気・ガス、鉱業、空運が上昇率上位になった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の44%、対して値上がり銘柄は49%となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約19円押し下げた。同2位はダイキンとなり、ファナック、電通グループ、東エレク、ネクソン、ブリヂスなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはキッコーマンとなり1銘柄で日経平均を約2円押し上げた。同2位はコナミグループとなり、東京海上、セコム、信越化、日産化、味の素などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28286.94(-96.15)
値上がり銘柄数 110(寄与度+34.88)
値下がり銘柄数 107(寄与度-131.03)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
キッコマン 7920 70 +2.40
コナミG 6750 50 +1.71
東京海上 2942.5 32 +1.64
セコム 8517 48 +1.64
信越化 17810 45 +1.54
日産化 6820 40 +1.37
味の素 4299 35 +1.20
コムシスHD 2540 33 +1.13
サイバー 1335 41 +1.12
富士フイルム 7463 28 +0.96
ヤマトHD 2359 28 +0.96
オリックス 2243.5 24.5 +0.84
エプソン 2115 11 +0.75
住友不 3776 21 +0.72
ふくおか 2752 100 +0.68
コマツ 3170 20 +0.68
京成 3785 40 +0.68
JR東海 16655 195 +0.67
しずおかFG 988 19 +0.65
トヨタ自 2050 3.5 +0.60
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 80010 -560 -19.18
ダイキン工 22860 -355 -12.16
ファナック 20520 -225 -7.70
電通グループ 4375 -180 -6.16
東エレク 46230 -150 -5.14
ネクソン 2796 -73 -5.00
ブリヂス 5212 -114 -3.90
中外薬 3626 -34 -3.49
第一三共 4607 -32 -3.29
塩野義薬 7097 -93 -3.18
ソニーG 11600 -90 -3.08
資生堂 5809 -84 -2.88
キーエンス 59820 -840 -2.88
豊田通商 5190 -80 -2.74
オムロン 7141 -75 -2.57
リクルートHD 4419 -21 -2.16
エムスリー 4431 -26 -2.14
アドバンテス 9370 -30 -2.05
ヤマハ 5300 -60 -2.05
オリンパス 2806.5 -14.5 -1.99