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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、円買い圧力もドルに年末需要

28日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日銀による緩和政策修正への思惑から、円買い圧力は継続の見通し。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め長期化観測が広がるなか、年末に向けドル買い需要が見込まれる。

前日海外市場では米10年債利回りの上昇を背景にドル買い優勢となり、ユーロ・ドルは1.0610ドル台に失速、ドル・円は133円60銭まで値を上げた。本日アジア市場は米金利の高止まりでドル買いに振れやすい地合いに。前週開催された日銀金融政策決定会合の主な意見で、長期金利の許容変動幅の拡大について金融緩和をより持続可能にするための政策対応と指摘。それを受け円買いは後退し、ドルは134円台に浮上した。

この後の海外市場はクリスマス休暇明けで、やや動意がありそうだ。来年春の日銀正副総裁人事に向け「出口」政策が意識され、日銀の緩和修正への思惑から円買い圧力が続く。ただ、日銀は現時点で緩和維持の方針を崩しておらず、過度な円買いは抑制され主要通貨を押し上げる場面もあろう。一方、FRBの利上げサイクル継続で金利高に振れやすい。また、年末年始の有事に備え安全通貨のドルに需要が高まり、目先は下げづらいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・11月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-1.0%、10月:-4.6%)
・24:00 米・12月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-10、11月:-9)
・03:00 米財務省・5年債入札

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