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日経平均は377円安でスタート、三井住友や東京海上などが下落

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27455.95;-377.01
TOPIX;1973.92;-27.07

[寄り付き概況]

 14日の日経平均は377.01円安の27455.95円と3日続落して取引を開始した。前日13日の米株式市場で、ダウ平均は90.50ドル安の31819.14ドル、ナスダックは49.95ポイント高の11188.84で取引を終了した。シリコンバレー銀やシグネチャー銀の破綻を受け、連鎖的な金融危機への警戒感がくすぶり寄り付き後、下落。当局が全預金者を保護する救済策を発表したことに続き、バイデン大統領がシステムや預金の安全性を強調したため、警戒感が後退すると買戻しが優勢となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを停止するとの思惑も浮上して長期金利が大幅に低下したこともハイテク株の買戻しに拍車をかけ、主要株価指数はプラス圏を一時回復した。しかし、終盤にかけ銀行への不安が拭えず、ダウ平均は再び下落に転じまちまちで終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米市場でダウ平均やS&P500が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=133円20銭台と昨日15時頃に比べ1円ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。さらに、今晩、2月の米消費者物価指数(CPI)が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、米金利低下を受けナスダック総合指数が上昇したことが、東京市場でハイテク株などの株価の支えとなった。また、昨日までの2日間で日経平均は800円近く下げており、押し目買いも入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では全業種が値下がり。鉱業、輸送用機器、銀行業、繊維製品、その他金融業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、三菱UFJ、三井住友、みずほ、東京海上、日本郵政、第一生命HD、三井物産、日産自、トヨタ、三菱重、日本製鉄、ENEOS、住友商事、ソニーG、ソフトバンクGなどが下落。他方、JR東などが上昇している。

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