大物芸人のスキャンダルで覆い被されそうな自民党の裏金疑惑。結局は派閥の会計責任者だけお縄頂戴となり現職議員は逃げ切るのでは？といった失望的観測もあれば、いや現職の国会議員も一定の金額の不正をやらかした輩は逮捕するといった見方もではじめています。この派閥、政策面での同じベクトルをもっている集団であるとか、この国をどうするのかといった高邁な思想をもって集結しているのではなく、安倍派だけに単に「カネノミクス」で裏金インテグレーションがはかられてきた、相当レベルの低い集団であることがすでに完全に露見しています。（『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎）
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会計責任者だけ逮捕？議員本人も検察に捕まりはじめている？
連日多くの報道が飛び交う、自民党の政治資金パーティ転じて「裏金作り」疑惑のお話。
検察特捜部は安倍政権時代の恨み骨髄を晴らすため徹底的に安倍派を叩くという話が広がるなかで、結局は派閥の会計責任者だけお縄頂戴となり現職議員は逃げ切るのでは？といった失望的観測もあれば、いや現職の国会議員も一定の金額の不正をやらかした輩は逮捕するといった見方もではじめています。
当該ターゲットとなっている議員さんたちは、夜も眠れぬ時間を過ごされていることが窺われる状況です。
総額1,000万円以下のケースは立件が難しいという話も出回っていますが、5,000万円級の議員はお縄頂戴とも言われており、議員からの任意事情聴取が始まった今、5,000万円級の裏金議員さんたちはすでに姿をくらませはじめているという報道も目につきます。
議員たちの現場はすでにガサ入れパニック状態風味
先週、この件に関連して面白いニュースが流れました。それは衆議院議員会館で成人向けDVDが大量に捨てられていたという話です。
検察のガサ入れがはじまる中で、裏金以外にも大量のAVが見つかったりしては大変ということで慌てて処分したのでしょうが、当の議員会館のゴミ回収場所に捨てたことから案の定マスコミに見つかることになった様子。
DVDのジャケットは断裁されていたようですが、ガサ入れの対象となっている議員さんの秘書あたりが慌ててとにかく部屋から出して捨てたという可能性が高く、もちろん外部の人間が嫌がらせで捨てにきたということもありそうですが、その慌てぶりが目に浮かぶような状況となっているようです。
通常は検察であろが警察であろうがズカズカ入り込むことはできない聖域であるだけに、各議員さんが裏金で大切に購入したのか、お気に入りのAV作品が大量に保有されていたというのもわからない話ではありません。
そうでなくても最近の国会議員は身の下関係ではモラルダウンが横行しており、エッチが我慢できない首相の側近からはじまって、パパ活おやじ、パンツ泥棒、セクハラDV系など枚挙にいとまがない状態が続いています。
AV大量保有は合法的な商品であれば別に問題はありませんが、スケベなエロ国会議員というイメージが定着することは間違いなさそうで、着衣のままいたす系なものが多かったことから、まあイレギュラーな性癖をお持ちの議員さんの持ち物であったことが窺われるところです。
これも検察のガサ入れで露見したりすると、政策秘書の趣味で集めていただけのものと言い逃れをするつもりだったのでしょうか。
Next: 自民党の伝統芸？安倍派はカネでつながる「裏金ノミクス」集団だった
安倍派というのはカネでつながる裏金ノミクス集団
安倍派周辺でこの裏金疑惑のターゲットになっている輩の発言は、「今は詳しく説明できない」と実に不可解な返答をする馬鹿者からはじまって、「派閥の指示でやったものだ」と被害者意識を全面に押し出し、検査にしょっぴかれればなんでもゲロってしまいそうなものも現れる始末。
結局この派閥、政策面での同じベクトルをもっている集団であるとか、この国をどうするのかといった高邁な思想をもって集結しているのではなく、安倍派だけに単に「カネノミクス」で裏金インテグレーションがはかられてきた、相当レベルの低い集団であることがすでに完全に露見しています。
裏金作りは森元首相時代からの伝統芸の域に
この政治資金パーティのカネをすべて報告書に記載せず、適当に抜いてセールス能力のある議員に脱税キックバックをするというスキームは、どうやら森元首相時代に開発・定着したものとのこと。
それを細田・安倍という派閥の長がお家芸として延々と引き継いできたものであることがかなり明かになってきています。
検察も組織犯罪として捜査を進めているようですが、すでに安倍、細田ともに鬼籍に入っていますから、裏金露見でパニック状態の安倍派議員の多くが「死人に口なし」を利用して亡くなった派閥の長に責任を押し付けて終息をはかろうとしていることが窺われます。
裏金という議員にとっては最高のインセンティブが露見して今後は利用できなくなった状態では、安倍派の中に求心力をもつ人物も不在で、早晩、細かく分裂して消え去る運命にあるように思われます。
今でも安倍元首相を神格化してすばらしい逸材であったと崇め奉る驚きの動きがでているようですが、安倍派閥ではすでに安倍神様の威力は完全に消えているようで、ここから検察がどういう決着のつけ方をするのかはまだわかりませんが、もう元には戻らないというのが現実的な見方のようです。
Next: 政治資金をまんまと無税相続した「頂き妻」昭恵ちゃん
政治資金をまんまと無税相続した「頂き妻」昭恵ちゃん
今年パパ活の仕組みを利用して出てくるスケベオヤジをいいように食い物にして現金1億5,000万円の詐欺で逮捕されている「頂き女子りりちゃん」は目下裁判の真っ最中のようですが、結局はホスト通いのカネ集めで、総額は2億円にも及ぶという相当歪んだ事件であったことが徐々に詳らかになってきています。
しかし今年この「世界の平和を守る人妻JK、魔法少女りりちゃん」のカネの巻き上げをはるかに超えたのが、だれあろう安倍元首相の夫人・昭恵氏であったことが今さら明らかになってきています。
一般の私人であったはずなのに安倍関連の政治団体に残った総額3.4億円ほどをまったく税金を支払わずにまんまとゲットしてしまい、法律上もいまのところなんら抑止できないというのですから、こちらのほうがよほど凄腕のいただきおばさん昭恵ちゃんであったことは間違いなさそうな状況です。
同じ政治資金の問題でもすでに安倍派議員は内部ですったもんだを繰り返していますが、最後に高見の見物をしながら残り金をごっそり頂く奴がいるとの見方を見ますと、政治資金というのがいかに不条理なものであるかがよくわかります。
まあ少なくとも自分が現行法を守ることもできないような議員には憲法改正など口にしてはいただきたくありません。
増税もしかりで、「自分でちゃんと税金を支払ってから考えろ」と声高に叫びたくなる年末のひとときです。
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』（2023年12月24日号）より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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