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日本でも50人に1人がギャンブル依存症?水原一平氏の突然解雇から見えてくるもの=今市太郎

大谷翔平選手の専属通訳・水原一平氏が「違法ギャンブル」に関与したという理由で突然、ドジャースから解雇されてしまったことで日米の野球ファンに衝撃を与えました。本件は公的な機関の調査もはじまっていますから、真実については続報を待ちたいところ。しかしこのキャンブル依存症、日本でも50人に1人の割合で疑わしい症状が出ているという、非常に身近な病気です。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)

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大谷選手の専属通訳・水原一平氏「違法ギャンブル」解雇の衝撃

3月21日、日米の野球ファンに大きな衝撃が走りました。今年から「ロサンゼルス・ドジャースに移籍し、2月末には結婚を発表し、韓国での開幕戦に出場している大谷翔平選手。その専属通訳の水原一平氏が、違法賭博に関与したという理由で突然、ドジャースから解雇されてしまったのです。

通訳のみならず日常生活の面倒まで公私ともに大谷氏に尽くしてきた水原氏がスポーツ賭博に関わっていたというのは驚きで、日常的な彼の温厚な姿からすると、多くのファンがその意外性に驚いたことと思われます。

本件は公的な機関の調査もはじまっていますから、憶測で物を言うのは控えたいところですが、少なくとも水原氏がサッカーの違法スポーツ賭博にのめり込み、6憶8,000万円もの支払いを余儀なくされていたということはどうやら事実の様子。

このことを大谷氏が知っていてその支払いを肩代わりしたのか、水原氏が勝手に大谷選手の口座から支払いおこなったのかが、大きな関心ポイントになります。

それもそのはずで、大谷選手が水原氏の違法賭博のことをわかっていて肩代わりの支払いをしたとなると、法的にタダでは済まなくなると言われています。そのため、ここが非常にクリティカルなポイントになってきています。

正確な事実は今後の発表を待つしかありませんが、この話で気になるのは、ギャンブル依存症というのはそんなに簡単に陥るものなのか?という問題です。

日本でも50人に1人が「ギャンブル依存症」の疑いあり

酒・タバコ・悪いおクスリなどは、常習的に利用していれば完全に依存症になることは知られていますし、強度な依存症患者の場合、見るからに様子がおかしいことも理解できます。

では、果たしてギャンブル依存症はどうなのか?ということが気になります。

独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターが令和2年に実施した調査では、過去1年間における「ギャンブル等依存が疑われる者」の割合は全体で2.2%(男性3.7%、女性0.7%)となっています。

あくまで疑いのある人間ということではありますが、100人が集まれば2人や3人はギャンブル依存症であることがわかります。

一般的にギャンブル依存症と呼ばれるのは、競馬・パチンコなどの賭け事に対する欲求が抑えられなくなる明確な病気です。国内では「宝くじ」を買わないと気が済まない向きも、ギャンブル依存症とされています。

そもそも賭け事自体は個人の趣味や娯楽の範疇に入りますから、それをはじめただけで病気だとは言えません。

しかし、あまりに熱中して日常生活で経済的な問題や社会的死傷をきたすこともまったく顧みず、ギャンブルに突き進んでしまう状況が顕在化してしまいます。

水原氏はやはりこれに該当しており、大谷選手の唯一無二の通訳という役職をギャンブル依存のおかげであっさりと失うこととなってしまいました。

Next: 自制がまったく利かなくなる?ギャンブル依存症は独特の症状が示現



ギャンブル依存症は独特の症状が示現

ギャンブルというのは、のめり込むほどギャンブル自体への執着心が高まると言われています。

そのため興奮を求めて掛け金が大きくなるのがこの病気の定石のようで、結果的に驚くほど大きな掛け金を支払うということが見受けられます。

こうなると自分の力で制御することはできなくなり、ギャンブルを日常的に行っていないと落ち着かないといった、例えばアルコール依存症の人がお酒を飲まないと手が震えるといったことに近い禁断症状も現れるといいますから、恐ろしいことこのうえない状況です。

ギャンブル依存症には一定の治療法も用意されているようですが、なにぶん自己申告に極めて近い状況ですから、病院で見てもらう前に問題を起こしてしまうことがほとんどのようです。

ギャンブル依存症に陥るのはストレスへの対処がうまくいかず、ギャンブルを逃げ道として使ってしまう人が多いようで、若い人とくに男性にそうした傾向がみられるようです。

水原氏の場合は、大谷選手の通訳であることが有名になってから知人にこのスポーツ賭博を紹介されてすっかり罠にはまってしまったという証言も出ています。

周囲にはわからないストレスを抱え、きっかけは何であろうとも、やりはじめたらもうやめられない、止まらない……という、どこかのえびせんのCMのキャッチコピーのような状況になってしまい、まったくとりかえしのつかない状況に陥ってしまったようです。

順風満帆の人生など無い?

傍で見ているものにとってはドラマの劇的なストーリーであるかのような衝撃的な展開となっていますが、蟻の一穴のようは話から、世の中でもっとも順風満帆に見えた大谷の野球生活がすべからく崩れ去りかねない危険な状況に直面することになるというのも驚きで、人生「一寸先は闇」という言葉をあらためて感じるファンも多いことと思われます。

水原氏は自業自得としても、長年の盟友を大谷選手が単純にばっさり切り捨てて前に進むことになるのか、なんらかのリカバリープランを提示して救済にあたるのか、どうかにも関心が集まるところです。

直近の報道では大谷選手がさらにドラスティックな対応をとることも示唆されはじめており、刑事告訴だなんだという話になれば、野球を飛び越えた泥仕合にファンをさらに落胆させることなりそうな気配となっています。

昨年あれだけ楽しませてもらった大谷野球は、いまや見るのがつらい状況に陥っています。なにより大谷選手自身のメンタルに影響が出ないかどうかが心配な時間帯です。

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2024年3月配信分
  • 日銀のマイナス金利解除で本邦にも久々に有金利時代が本当に復活するのか(3/24)
  • ギャンブル依存症ってそんなに多いものなのか?水原一平通訳の突然解雇からみえてくるもの(3/23)
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2024年2月配信分
  • 国税当局の諸氏の皆様、今こそ自民党国会議員、県知事等への合法的税務調査を断行すべきです(2/25)
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2024年1月配信分
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2023年12月配信分
  • いよいよ始まる新型NISA 仕組は改善されても最大の問題は開始時期(12/31)
  • 岸田は戦後78年で最も米国の属国化を実現してしまった最悪の首相(12/30)
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2023年11月配信分
  • 本邦の自動車メーカーはとうとう日本市場向けのクルマを作らなくなった? トヨタ新型クラウンに見る驚きの国内市場ガン無視スペック(11/26)
  • とうとう民放在京キー局最下位の視聴率となったCX~振りむいてもTXはもういない驚愕の自滅的低迷状況(11/25)
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  • 今更顕在化するアベノミクスの大失敗~これを誰が真摯に認め修正していけるのかが大問題(11/4)

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2023年10月配信分
  • モビリティショーから見えてこない日本の自動車産業の明るい未来(10/29)
  • ショート動画に視聴者シフトで泡沫YouTuber一斉駆逐の危機到来(10/28)
  • 低支持率に喘ぎ終焉間近にみえる岸田政権〜しかし歴代自民党政権、下にはさらに下があった(10/22)
  • とうとう本邦でも始まるライドシェア〜周回遅れの本邦で本当に上手くローンチできるのか?(10/21)
  • 日本国民を翻弄する消費税というとめどもない徴税の仕組み〜これを考え直す時期がすでに到来している(10/15)
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  • 稀代の強姦魔・ジャニー喜多川が豚箱入りを免れた強姦罪という社会不適合法律の存在(10/8)
  • 劇的円安放置国家ニッポンで中級以下の国民は総じて貧乏に(10/7)
  • 一大万引き大国と化した米国〜今年の被害総額は昨年の14兆円を大幅に上回る勢いに(10/1)

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2023年9月配信分
  • NHKが決定した番組制作でのジャニタレ排除〜果たして年末ジャニ抜き紅白で番組は成立するのか(9/30)
  • ジャニタレCM降板騒動で改めて顕在化したタレント広告大国ニッポンの異質〜これって結局ガラパゴス(9/24)
  • 夏の終わりにインフルエンザ異例の大流行〜新型コロナから一周廻って結局手洗いとマスク着用が重要という対策の体たらく(9/23)
  • 党内の競争環境徹底排除で劣化政権延命戦略を繰り出した岸田首相の驚きのやり口(9/17)
  • 若い頃から立身出世を夢見た佐川宣寿氏が掴んだ首相忖度による醜いキャリアパス(9/16)
  • いよいよ顕在化しはじめた私大定員割れ時代〜この先若者はどう学校を選ぶべきなのか(9/10)
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  • 日本人がもっと知らなくてはならない外資への事業売却のリアルな惨状(9/3)
  • 性嗜好異常のジャニー喜多川は美少年性的暴行主目的で芸能事務所を開業していた?(9/2)

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2023年8月配信分
  • 世界が期待したのは技術立国日本が開発する画期的な放射能除去装置 〜海洋投棄を前提にした申し訳程度の処理水の生成ではない(8/27)
  • 今や破たん申請寸前のウィーワークとは一体なんだったのか?(8/26)
  • 猿山でも決められるボスが決定しない安倍派 〜100人の組織に6名の集団指導体制の体たらく(8/20)
  • 史上最大のデフレ国へ転落する中国〜この国はここからどうなってしまうのか(8/19)
  • ついに始まる人口減少・後継者激減による墓じまい〜我々は永眠先も失うのか(8/13)
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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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