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日本でも50人に1人がギャンブル依存症?水原一平氏の突然解雇から見えてくるもの=今市太郎

大谷翔平選手の専属通訳・水原一平氏が「違法ギャンブル」に関与したという理由で突然、ドジャースから解雇されてしまったことで日米の野球ファンに衝撃を与えました。本件は公的な機関の調査もはじまっていますから、真実については続報を待ちたいところ。しかしこのキャンブル依存症、日本でも50人に1人の割合で疑わしい症状が出ているという、非常に身近な病気です。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2024年3月23日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

大谷選手の専属通訳・水原一平氏「違法ギャンブル」解雇の衝撃

3月21日、日米の野球ファンに大きな衝撃が走りました。今年から「ロサンゼルス・ドジャースに移籍し、2月末には結婚を発表し、韓国での開幕戦に出場している大谷翔平選手。その専属通訳の水原一平氏が、違法賭博に関与したという理由で突然、ドジャースから解雇されてしまったのです。

通訳のみならず日常生活の面倒まで公私ともに大谷氏に尽くしてきた水原氏がスポーツ賭博に関わっていたというのは驚きで、日常的な彼の温厚な姿からすると、多くのファンがその意外性に驚いたことと思われます。

本件は公的な機関の調査もはじまっていますから、憶測で物を言うのは控えたいところですが、少なくとも水原氏がサッカーの違法スポーツ賭博にのめり込み、6憶8,000万円もの支払いを余儀なくされていたということはどうやら事実の様子。

このことを大谷氏が知っていてその支払いを肩代わりしたのか、水原氏が勝手に大谷選手の口座から支払いおこなったのかが、大きな関心ポイントになります。

それもそのはずで、大谷選手が水原氏の違法賭博のことをわかっていて肩代わりの支払いをしたとなると、法的にタダでは済まなくなると言われています。そのため、ここが非常にクリティカルなポイントになってきています。

正確な事実は今後の発表を待つしかありませんが、この話で気になるのは、ギャンブル依存症というのはそんなに簡単に陥るものなのか?という問題です。

日本でも50人に1人が「ギャンブル依存症」の疑いあり

酒・タバコ・悪いおクスリなどは、常習的に利用していれば完全に依存症になることは知られていますし、強度な依存症患者の場合、見るからに様子がおかしいことも理解できます。

では、果たしてギャンブル依存症はどうなのか?ということが気になります。

独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターが令和2年に実施した調査では、過去1年間における「ギャンブル等依存が疑われる者」の割合は全体で2.2%(男性3.7%、女性0.7%)となっています。

あくまで疑いのある人間ということではありますが、100人が集まれば2人や3人はギャンブル依存症であることがわかります。

一般的にギャンブル依存症と呼ばれるのは、競馬・パチンコなどの賭け事に対する欲求が抑えられなくなる明確な病気です。国内では「宝くじ」を買わないと気が済まない向きも、ギャンブル依存症とされています。

そもそも賭け事自体は個人の趣味や娯楽の範疇に入りますから、それをはじめただけで病気だとは言えません。

しかし、あまりに熱中して日常生活で経済的な問題や社会的死傷をきたすこともまったく顧みず、ギャンブルに突き進んでしまう状況が顕在化してしまいます。

水原氏はやはりこれに該当しており、大谷選手の唯一無二の通訳という役職をギャンブル依存のおかげであっさりと失うこととなってしまいました。

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