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ココが知りたいビットコイン(2) 来年にかけて相場が上昇トレンドになる理由とは?

書店、新聞、雑誌で、「ビットコイン」「仮想通貨」「ブロックチェーン」という言葉を目にすることが多くなりました。ビットコインは「特別なもの」ではなく、「当たり前のように使われるもの」になりつつあります。本連載では、ビットポイントジャパンの小田さんが、ビットコイン投資歴1年のタレント/モデル・福井仁美さんがぶつける素朴な疑問に答えながら、投資初心者が無理せずに始められるビットコイン投資方法を解説します。【連載第2回】

※本連載は2017年4月に発売した小田玄紀氏の書籍『1時間でわかるビットコイン投資入門』より、編集部にて再編集・掲載しています。

【連載第1回】ココが知りたいビットコイン(1) 福井仁美さん、BTC投資歴1年目の素朴な疑問とは?

プロフィール:小田玄紀(おだ げんき)
株式会社ビットポイントジャパン 代表取締役社長。1980年生。東京大学法学部卒業。大学在籍時に起業し、後に事業を売却した資金を元にマッキンゼー出身者らと共に投資活動を始める。「頑張る人が報われる」をコンセプトにして起業家や社会起業家の事業立上げ・経営支援を行う。株式、FX、債権などの投資にも精通し、仮想通貨取引にも携わる。2016年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBitpointを立上げ、同社代表取締役に就任する。

ビットコイン入門書の著者・小田玄紀氏が「投資の基礎」を伝授

ビットコイン投資を始めて1年、福井仁美さんが聞く

この連載では、ビットコイン投資歴1年のタレント/モデルの福井さんが、ビットコイン取引所を運営する小田玄紀さんに「投資の始め方」「投資の楽しみ方」をわかりやすく聞いていきます。

小田 玄紀さん
書籍『1時間でわかるビットコイン入門』『1時間でわかるビットコイン投資入門』著。株式会社ビットポイントジャパン ファウンダー。2016年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBitpointを立上げ。

福井 仁美さん
早稲田大学第一文学部を卒業後、スポーツキャスターやモデルとして活動。 2008年より「王様のブランチ」にてリポーターを務め、高いリポーター力を発揮し、2015年まで約8年間レギュラーに抜擢。プライベートでは、自称”弾丸トラベラー”としてハワイ渡航歴50回以上。ビットコイン投資歴約1年。

本連載をまとめて読める書籍版『1時間でわかるビットコイン投資入門
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ビットコインは少額で投資できる

<まずは「少額でレッスン」という感覚でいい>

小田玄紀(以下、小田):福井さんは2016年からビットコイン投資をしているそうですが、ハードルは高くなかったですか?

福井仁美(以下、福井):ドキッ。実は、はじめたときはビットコインについてよくわからない部分もあったのですが、はじめてみればいろいろわかるかな、と思って買ってみることにしたんです。

小田:なるほど。それはいい考えですね。

福井:はい。株式投資をしたときもそうだったのですが、本を1冊読んで、おおよそのことがわかったら、試してみた方がいいと思っています。わからないこともあるのですが、実際に投資をすることでわかってくるので、その方が実践的でいいかな、と思います。

小田:とくにビットコインは少額で投資できますから、そういうやり方もいいですよね。

福井:そうなんですよ!いくらから投資できるのか調べたら、数百円でも投資できると知ってビックリしました。株式投資は数万円必要ですが、ビットコインならお小遣いでも投資できますよね。

小田:仮に1BTCが10万円だとしても、0.1BTCなら1万円。取引所によっては最少取引単位が0.0001BTCですから、10円から売買できます。少額で手軽に投資できるのは、ビットコインの魅力のひとつだと思います。実際に投資してみて、理解は深まりましたか?

福井:はじめるまでは、仮想通貨を売買するというのは少し不思議な感じがしましたが、実際に買ってみると、価格が動いていく様子から多くの人が取引していることを実感できました。売買自体は、売る・買うというシンプルなもので、難しくないですね。

小田:上級者向けの取引方法もありますが、基本的には買って・売るというだけですし、今はそれで十分に利益が得られると思います。基本的なことをある程度、勉強するのも大事ですが、やはり自分のお金を投資すると理解が深まりますよね。

福井:リスクは念頭におかなければなりませんが、実際に投資しないと真剣になれませんし、売買すると、本で知ったことがよりリアルにわかります。ビットコインに関するニュースも目に入ってくるようになって、楽しいです。

小田:数十円、数百円でできるのですから、思い切ってやってみるといいですね。

福井:はい。少額ずつ売ることもできるので、1000円単位で売った時期もありました。何十円、何百円しか利益は出ませんでしたが、こうやって増えていくのね、というのが肌でわかりましたし、売買のレッスンみたいな感じで楽しめました。

小田売買に慣れるというのは、とても大切なことだと思います。投資ですから値下がりのリスクはありますが、まずは少額で試していただきたいですね。

福井:そうですよね。友達にもそう話そうと思います。

Next: ビットコインは「楽しめる投資」。来年にかけて大きく上昇しそう



来年にかけて大きな上昇が期待できる

小田:福井さんは株式投資などの経験もあったのですね。

福井:はい。大学時代に株式投資をはじめて、投資信託も持っています。でもリーマンショックで痛い目にあってしまって…。

小田:金融危機があるとそうなりますよね。株式や投資信託を保有しているなかで、ビットコインはどんな位置付けですか?

福井:率直にいうと、ビットコイン投資は楽しんでいる感じです。株式投資では企業の業績などをしっかり見ておかなくちゃ、と思うのですが、ビットコインはシンプルに値動きを楽しんでいる感じ。これからどんどん注目されていくだろうと思うので、期待が大きくて、ポジティブな気持ちで投資しています。

小田:わくわくしますよね。

福井:そうなんですよ。本当に上がるのかしら…と心配しながら投資するのは楽しくないですよね。リーマンショックのときはかなり損をしてつらかったですが、ビットコインは明るい気持ちで持っていられます。

小田楽しめる投資って、それほど多くないと思うんですよね。

福井:はい、私がはじめて投資したときは1BTCが6万円くらいだったのですが、すぐに10万円台になって、12万円を超えて…など、期待した以上に値上がりしました。2018年にかけて、まだかなり上がる可能性があるのではないかと期待しているのですが、小田さんはどう見ていますか?

小田改正資金決済法が施行されたことで、2017年、18年は大きな年になると思っていて、あくまでも個人的見解ですが、30万円近辺も期待できるのではないかと予測しています(編注:本記事の収録元である書籍は2017年4月に発行されました。その後、ビットコインは2017年5月に1BTC30万円台を記録しています)。

福井:楽しみですね!

小田:もちろん、投資に絶対はありませんし、一直線に上がり続けるというより、上げ下げを繰り返したり、時には急落したりすることもあるかもしれません。その点は念頭においてくださいね。

Next: ビットコインの価格はどうやって決まる?



ビットコインの価格はどうやって決まる?

ビットコイン投資をはじめるにあたって、ビットコインの価格について見ていきましょう。

ビットコインの価格は需要供給によって決まります。決済や送金などにビットコインを使いたいと思う人、投資したいと思う人が増えれば、ビットコインの需要が増し、価格が上がると考えられます。逆に需要が低くなればビットコインの価格も下がる可能性があります。

次の図は、ビットコインが誕生してからこれまでの価格推移を表したものです。ビットコインは2009年に誕生し、誕生直後の価格は0.002ドル(0.2円程度)でした。

2012年後半から徐々に認知度が高まり、はじめて価格上昇トレンドとなったのは、2013年3月のキプロス危機(キプロス共和国で生じた金融危機)の時とされています。4月にははじめて200ドル(2万円程度)を超えました。

そこから一気にビットコインの取引が増え、同年12月には1200ドル(12万7800円)近い価格を付けるまでになりました。最高値を付けた翌日には、中国政府が金融機関によるビットコインの取り扱いを禁止。それにより一気に値下がりし、400ドル(4万円程度)にまでなりました。

2014年には日本の取引所のひとつだったマウントゴックス社が破綻しましたが、ビットコインの価格に与えた影響は軽微であり、むしろ価格は上昇。600ドル(6万円程度)にまでなりました。

その後、米国の取引所ビットスタンプハッキング被害を受けたというニュースで200ドル割れしましたが、欧州司法裁判所がビットコインを事実上通貨と認める判決を発表。ビットコインの価格は400ドル(4万円程度)になります。

需給の関係からも価格が上昇

さらに、新しく発行されるビットコインの量が半分になる「半減期」を2016年7月に控え、2016年4月頃から徐々に価格は上がりはじめ、6月には800ドル(8万円程度)の値を付けるようになりました。

「半減期」とは、ビットコインが発行される量が減っていることを表します。ビットコインは、2009年に誕生して以来、約10分ごとに発行されていますが、永遠に発行が続くわけではありません発行は2140年頃(累計2100万BTC)までで、発行量に上限があるのです。

発行のペースも決められており、当初の発行量は10分ごとに50BTCでしたが、約4年ごとに半減していき、2016年7月16日から1日12.5BTCとなっています。10分ごとに発行される量が半分に減っていくことから、「半減期」といわれています。

ビットコインの利用範囲が広がり、売買に参加する人が増え、ビットコインの需要は高まりそうな一方で、ビットコインの供給には限りがあり、すでに75%の量が発行済みです。

そのため、需要が供給を上回ると考えられ、必然的に価格上昇トレンドとなることが期待できると考えられているわけです。
(次回に続く)

1時間でわかるビットコイン投資入門』(著:小田玄紀/刊:インプレスR&D)
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