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ドル/円分析~107円ミドル割れまでは「押したら買い」が大正義=投資日報

米ドル/円相場は11月25日、113.89円まで買われ、小康状態に入った。買われすぎの相場も一旦はここで休止、次なる動きへの準備固めに入ると予想される。(『投資日報デイリーリポート』)

今は新5年サイクルの上昇期。全ての下げを買い拾う戦略が吉

【通貨】年利26%の世界

米ドル/円相場は11月25日、113.89円まで買われ、小康状態に入った。買われすぎの相場も一旦はここで休止、次なる動きへの準備固めに入ると予想される。先週は「この第1幕も行き過ぎ。間もなく終了すると見る。11月25日前後3営業日が転換ポイント」と述べた。現段階ではこの転換日が綺麗に嵌った。

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ただ、調整はここまで111.36円と2.50円程度。下値不足の感は否めない。行き過ぎに対する調整は、時間でやるか、値幅でやるか。前者なら下値は111円割れ程度、上値は高値更新があっても直ちに売られるウエッジ形が考えられる。後者なら110~108円台まであってもおかしくない。

調整波動を予測するのは難しいが、下降トレンドに転換しない限り、今回の調整は初押し。107.50円を切るまでは、全ての下げは買い拾うストラテジーが良い。新5年サイクルの上昇期、130円台を考えれば、今のレベルは何処でも買える。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

ただし、105円を割って引けてくると、この新5年サイクル入りには懸念が生じる。リスクは105円割れ、最大利益は130円台を望める相場は長期でロングを維持。FXではドル買いで金利も付くことから、一石二鳥。金利ゼロの世界から考えれば、1万ドルを4~5万円の証拠金で買える。金利は1日35円。1年で1万3000円弱。証拠金ベースで考えれば年利26%の世界。ただし、資金が少ないと円高になれば追証が発生するので、その管理が十分できる人に限る。

Next: CRB指数は想定内の動き。本格的に動くのはクリスマス以降に



【指数】しばらくは放れるまでのレンジ相場~CRB指数想定内の動き

通常、ここからクリスマスまでの海外市場は閑散相場になりやすい。本格的に動き出すのはそれ以降になる。

CRB指数の日足を見ると、依然として6月と10月の高値と、8月と11月の安値で三角保合いを形成中。現行相場はこの中で推移している。

本来なら放れ待ちなのだが、現在内部にミニ保合いと183.27~184.93、180.73~181.35にあるマドがあるため、上下どちらかに放れるまでにレンジ相場が進行していると見る。

現在相場は183~184のマド埋め中。これが完了すれば再度11月高値を試しそこで売られよう。逆に目先下げが進んでも180~181のマド埋めに入り、そこで買われよう。クリスマスが終わるまで大きな保合いの上下ラインを損切り水準に逆張りと見ておけば、国際商品の一つの指標となりうるのではないか。

【初出:商品版投資日報 12月1日号】

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投資日報デイリーリポート』(2016年12月5日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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