マネーボイス メニュー

【展望】日経平均はWトップ形成のドル円次第、米大統領就任式控え上値重く=清水洋介

今週の日経平均株価は20日に米新大統領の就任を控え、ドル高を嫌気する動きになり円高が進むようなら、一気に手仕舞い売りに押される可能性も。上値は重くなりそうです。(清水洋介の株式相場展望 -週報-

今週の株価・為替展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(1/15)

相場見通し

米国市場

先週の米国市場は上値は重かったのですが、堅調な展開になりました。トランプ新大統領の言動に惑わされるような場面もあったのですが、決算発表も好調なものが多く、経済指標も特に問題視されるということでもなく、新大統領への期待と懸念が入り混じるなか、利上げ傾向を織り込むように堅調な地合いが続いたという感じでした。

今週も特に何がどうしたということでもないのでしょうが、20日の米大統領の就任を控えて動き難くなりそうです。個別に決算に反応する動きはあるのでしょうが、相場全体としては買い難さもありそうです。

金利の上昇=ドル高も一服となっており、ドル高を嫌気する動きも一服となっていますが、決算発表時にドル高の影響などが取りざたされるようであれば、利上げを嫌気するような動きも出てきそうで、大きな流れもはっきりと変わる可能性もありそうです。

新大統領就任で「トランプラリー」第一弾の終了ということになるかもしれません。

【関連】トランプ会見でドル円急落!今後の市場は「毎日がスペシャル」の予感=今市太郎

今週は火曜日にニューヨーク連銀景気指数、水曜日には消費者物価指数(CPI)や鉱工業生産指数、NAHB住宅市場指数が発表され、木曜日は早朝に国際資本統計(TIC)が発表され、夜に住宅着工件数や新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景気指数が発表になります。決算発表も本格化してきます。

日本市場

先週の日本市場は調整感も出て総じてみると冴えない感じでした。いったん大きく下押す場面もあり、円高を嫌気して売られるというものも多くなりました。ここまで一気に買われて来ており、手仕舞い売りも多くなっているものと思います。

ただ、一方で依然として空売りは多く、まだまだ「下がれば買い」ということで下げ渋る場面も多くなっています。

今週の日本市場は引き続き円高を嫌気して上値が重くなりそうです。決算発表、そして期待されるように上方修正が相次ぐことなるかどうかということになるのでしょうが、決算発表が本格化する前に米国企業の決算などに振らされるということもありそうです。

また、米新大統領の就任を控えてドル高を嫌気する動きになり、円高が進むようであれば、一気に手仕舞い売りに押されるということもあるのではないかと思います。決算発表前の手仕舞い売りも出てきそうで、いずれにしても上値は重くなりそうです。

今週は月曜日には企業物価指数や機械受注、第3次産業活動指数、商業動態統計や工作機械受注が発表になります。火曜日は鉱工業生産指数、木曜日には首都圏マンション販売や工作機械受注が発表され、金曜日は毎月勤労統計や百貨店売上高、半導体製造BBレシオやコンビニエンスストア売上高が発表されます。

Next: 米国市場テクニカル分析~NYダウの保ち合いはそろそろ終了の可能性



米国市場テクニカル分析

NYダウ

今週の予想レンジ:19,500ドル~20,000ドル

保ち合いが続いています。RSIやストキャスティックスも方向感はなく、動いた方に大きく動くということになりそうですが、今週は遅行線が日々線に絡んでくるので、動きが出てくると思います。

CRB指数

今週の予想レンジ:190pt~200pt

引き続き堅調な地合いとなっていますが、RSIは方向感がなく、ストキャスティックスは高値圏にあり、いったん調整となりそうです。ただ、水準訂正の初期段階という見方もでき、先週の高値を抜けてくればさらに上値を試すことになるのでしょう。

Next: 日本市場テクニカル分析~日経平均の予想レンジは18,500~19,700円



日本市場テクニカル分析

日経平均

今週の予想レンジ:18,500円~19,700円

基準線を意識するところで下げ止まった格好です。底堅さは見られるのでしょうが、遅行線が日々線に絡むところで動いた方に向かうということになりそうです。

日経ジャスダック平均

今週の予想レンジ:2,750円~2,850円

高値を更新して上値の重さを確認した格好です。RSIやストキャスティックスも高値圏からの調整を示唆しており、いったん転換線や基準線のサポートを確認するような調整が見られると思います。

Next: 為替市場テクニカル分析~ドル円はダブルトップから下値を試す動きに



為替市場テクニカル分析

ドル円

今週の予想レンジ:112.0円~118.0円

ダブルトップ」となった格好で調整となりました。下値を試す動きになっていますが、基準線も割り込んでおり、雲のサポートを確認するところまで円高が進みそうです。遅行線が日々線にサポートされており、週初に堅調となれば急反発となる可能性もありそうです。

【関連】今年の主役はNYダウとビットコイン、そして…?未来予測プログラムが分析=高島康司

【関連】押し目が大きなチャンスになる「日本株の隠れテーマ」とは?=武田甲州

清水洋介の株式相場展望 -週報-』(2017年1月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

清水洋介の株式相場展望 -週報-

[無料 週刊]
今週の株式相場動向と来週の株式相場の展望をお送りします。日米の経済指標の発表などの影響の見通しから、日米株価指数のテクニカル分析からの見通しもあります。毎週日曜日早朝にお届けします。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。