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学資保険と終身保険、子どもの教育費捻出にはどちらが向いている?

お子さんがいらっしゃる方にとって、“今後の教育費をどう工面するか”というのは重要な問題ですよね。万が一のことを考え、お子さんの誕生とともに保険に加入するという方も多いでしょう。そんな中、『年収20%貯金できる!家計力アップ15の法則』を配信するファイナンシャルプランナーの拝野洋子さんは、お子さんが生まれた時、加入する人が多い「学資保険」「終身保険」について、それぞれの特徴を説明してくれています。

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子供の学費を貯めるのに向くのはどっち?「学資保険VS終身保険」

子供の学費は1人につき1,000万円必要」なんて話がありますが、子供が生まれて保険を考えたご家庭は多いのではないでしょうか?

また、「学資保険は損、学費を貯めるなら終身保険の方がいい」そんな話を保険の営業者からきいたことはありませんか?ほんとにそうなのでしょうか?

終身保険って何?

終身保険とは、満期保険金がなく、いつ死亡しても死亡保険金が受け取れる保険です。

一生涯死亡保障が続く分、期間限定の死亡保障(定期保険)と比べて、払い込む保険料は高額です。

途中で終身保険をやめると、解約返戻金が戻ってきますが、やめるタイミングによって、払い込み保険料より少なくなります。

終身保険は、解約返戻金が払い込み保険料と同じくらいになるのに、保険契約から約20年から30年かかります。

学資保険って損するの?

学資保険とは子供保険とも言われます。原則、親が保険契約者、子供が被保険者で契約し、子供の入学や進学に合わせて、祝い金や満期金が受け取れます。

「受取金が払い込み保険料より少なくなる」「運用率が低いので自分で運用の方がいい」という話、聞いたことがありませんか?

確かに元本割れの学資保険もありますが、保護者が死亡したとき、育英年金などが受け取れるなど、保険機能を充実させたものに多いようです。

保険機能を最低限にし、貯蓄機能を重視すれば、年1%超の金利で運用したくらいの額になるものもあります。

特別高い運用利率とは言えませんが、自分で運用して、必ず年1%超毎年資金を増やせるかどうかは、個人差があるでしょう。

だから、必ず払い込み保険料より受取金が少なくなるわけではないし、自分で運用の方がいいとも限らないわけです。

Next: 学資保険のメリット



学資保険のメリット

学資保険には、保険契約者が死亡した場合、その後の保険料を払わなくてよい保険料免除特約があります。

この特約が元々ある学資保険と、特約として保険料に上乗せする学資保険があります。

最低限の保険機能として、この『保険料免除特約』があるか確認してから、学資保険に入りましょう。

現在加入済の学資保険がある場合も同様です。

学資保険と終身保険、学費を貯めるのに向いているのはどっち?

筆者は、学資保険は現実的な保険だと思います。

最低限の保険機能である保険料免除特約があれば、大黒柱が死亡したらその後は保険料を払わないで祝い金や満期金がもらえるのです。

大黒柱が普通に長生きしても預貯金代わりになります。

学資保険は、解約した場合でも契約から10年ほどで解約返戻金が払い込み保険料と同じくらいになるものもある点が終身保険と違います。

思わぬ事態で保険が続けられなくなった場合も、10年ほどで保険料の元が取れるので、“元本割れ”のリスクは終身保険より少ないのではないでしょうか?

※ 払い込み保険料と解約返戻金は、個別の保険で異なりますので、詳細は各保険会社にお問い合わせ下さい。

保護者がいつどんな保険に入っているかによって異なりますので、保険証券を見直ししてみたらいかがでしょうか?

年収20%貯金できる!家計力アップ15の法則』(2015年6月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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