マネーボイス メニュー

下げ止まったドル円、底堅い動きが続くか~各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は下落トレンドの上昇局面。下値のメドとしては104円50銭前後を考えたい。上昇トレンドへの転換ポイントは、赤丸水準の110円25銭を終値で超えることだ。――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年4月1日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY)下げ止まった

先週のレポートでは、AEラインに注目した。上値抵抗線として存在していたAEラインを超えることが出来たのであれば、右上に新しいペンタゴンが描き足され、下げ止まることが期待されたからだ。実際には、AEラインを超えて右上に新しいペンタゴンが描き足されるだけでなく、ADラインをも超えてきた。次の注目日は4月3日前後である。

A点水準:約106円
B点水準:約101円50銭

今週のポイントは、下げ止まりから底堅い動きが続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
ADラインに注目したい。下値支持線として存在しているADラインを維持することが出来ている限り、底堅い動きが続くことを期待できるからである。

(川口の捉え方…取扱いに注意)以前にも紹介したが、ドル円と日経平均株価の連動率は高い。その株式市場であるが、4月は「2日新甫」を迎える。「2日新甫」とは、その月の最初の営業日が2日からスタートする月であり、マーケットが荒れる、と言われている。この確率はかなり高い。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。下値のメドとしては104円50銭前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の110円25銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。売りポジションへの変更は、105円75銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
底堅い動きが続く可能性がある。上述したように、AEラインを超えて右上に新しいペンタゴンが描き足された。また、下値支持線ADラインが存在している。そして、A点が位置する時間帯前後を境に上昇に転じているからである。

<第2シナリオ>
軟調な展開に戻る可能性も残っている。右肩上がりのACラインを割り込んできた。また、週明けにB点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)もち合い続く

先週のレポートでは、B点に注目した。先々週末にB点が位置する時間帯に到達したことで、新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際にはB点通過直後に上昇したのだが、週央より下落に転じ、上値の重たい展開が続いている。次の注目日は4月11日前後である。

A点水準:約1.235ドル
C点水準:約1.28ドル

今週のポイントは、このままもち合いが続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり新しい動きが出るのか、それとももち合いが続くのかがポイントになるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値のメドとしては1.25ドル前後を考えたい。下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.216ドルを終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。買いポジションへの変更は、1.238ドルを終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続く可能性がある。節目となるBDラインを割り込んできている。また、BDラインを超えたとしても、右肩下がりのCDラインが控えている。そして、B点が位置する時間帯を通過以降、下落に転じているからである。

<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性も残っている。右肩上がりの下値支持線ADラインが控えている。また、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。

Next: ユーロ/円 新しい流れとなるか | 豪ドル/円 下げ止まったのか



ユーロ/円(EUR/JPY) 新しい流れとなるか

先週のレポートでは、BCラインに注目した。下値支持線BCラインを割り込むのか否かがポイントになったからだ。実際には、BCラインを割り込むことなく推移したものの上値抵抗線ACラインを超えることは出来なかった。次の注目日は4月2日前後である。

A点水準:約135円25銭
B点水準:約128円
C点水準:約130円75銭

今週のポイントは、新しい流れが出るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。週明けにペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるC点を通過する。したがって、C点の時間的位置が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては129 円前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の133円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。買いポジションへの変更は、131円50銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続く可能性がある。上値抵抗線ACDラインが存在している。また、上値および下値ともに右肩下がりに推移しているからである。

<第2シナリオ>
堅調な展開に移行する可能性も残っている。下値支持線BCEラインが存在している。しかも、先々週にBCライン上で同事線が出現し、その後より上昇に転じているからである。

豪ドル/円(AUD/JPY)下げ止まったのか

先週のレポートでは、B点に注目した。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点を通過することで、流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点以降、下げ止まり落ち着いた動きを見せている。次の注目日は4月4日前後である。

A点水準:約84円50銭
B点水準:約79円50銭

今週のポイントは、下げ止まったのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。下げ止まったのであれば、右肩上がりのBCラインを割り込むことなく推移することが期待されるからである。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては80円前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の85円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。買いポジションへの変更は、82円30銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続く可能性がある。上値抵抗線ACラインが控えている。また、D点が位置する時間帯を通過することで、B点以降の流れが変わる可能性があるからだ。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きが鮮明になる可能性も出てきた。下値支持線BCラインが存在している。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点以降、反発に転じているからである。

Next: 英ポンド/円 踏み止まるか



英ポンド/円(GBP/JPY)

先週のレポートでは、ACラインに注目した。底堅い動きを維持するのであれば、少なくともACラインに絡んだ動きが続くことが求められたからだ。実際には、ACラインに沿っての展開が続いている。次の注目日は4月6日前後である。

A点水準:約148円
B点水準:約159円
D点水準:約142円

今週のポイントは、底堅い動きを維持することができるのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点の位置が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになるからだ。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。下値のメドとしては142円前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の151円を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。売りポジションへの変更は、148円を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
底堅い動きが続くことが期待できる。下値支持線ACEラインが存在している。上値抵抗線BCDラインを超えてきたからである。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり、BCDラインに絡みながら推移することも考えられる。また、上値抵抗線BEラインが存在しているからである。


※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年4月1日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

【関連】負の連鎖が続く米ハイテク株、トランプ陣営の権力争いに耐えられるか?=斎藤満

【関連】金正恩は斬首されるのか? 米中が描く朝鮮半島の融和シナリオと「真の非核化」=藤井まり子

【関連】日本の世帯所得、20年で20%減という異常事態はなぜ改善されないのか=吉田繁治

☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年4月1日号)より

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

[月額10,780円(税込) 毎週日曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円などを話題のペンタゴンチャートで毎週分析します。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。