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上方ブレイクを目指すドル円は、節目を越えられるか~各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は上昇トレンドの上昇局面。上値メドは111.5円前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年6月17日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

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米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY) 節目に挑戦

先週のレポートでは、ABラインに注目した。右肩下がりのABラインに到達することで、ABラインが上値抵抗線となるのか、それとも上方へとブレイクできるのかがポイントになったからだ。実際には、ABラインに到達した後も底堅く推移。ABラインを超えて節目であるp点水準に迫っている。
次の注目日は6月21日前後である。

A点水準:約113円25銭
B点水準:約106円
C点水準:約110円50銭

今週のポイントは、節目を越えて上昇に加速が付くのか、それともダブルトップを形成するのかということである。

<あくまでも個人的見解>
ACラインに注目したい。堅調な展開が続くのであれば、節目のp点水準を超えていくことが求められる。p点水準を越えるのであれば、上値の抵抗線として位置しているACラインを超えていくことが可能になるからだ。そうなれば、112円台から113円を窺う動きも期待できよう。逆に、p点水準を超えられない、ACラインを超えることが出来ないのであれば、p点とのダブルトップを形成することになり、上値の重たい展開に移行する可能性が出てくる。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。上値の第1メドとしては111円50銭前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の107円50銭を終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、109円85銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。上値抵抗線として位置していたABラインを超えてきた。A点が位置する時間帯以降も値を下げることなく、値を上げてきているからである。

<第2シナリオ>
流れが変わり、上値が重たくなる可能性が出てきた。上値抵抗線ACラインに接近するのと同時にほぼp点水準で同事線が出現している。したがって、流れが変わる可能性があるからだ。

ユーロ/米ドル(EUR/USD) ど真ん中の時間帯を通過

先週のレポートでは、BDラインに注目した。BDラインの上方を推移することが出来れば、ADラインを超えて右上に新しいペンタゴンが描き足されるとともに、下げ止まりから落ち着いた動きになることが期待されたからだ。実際には、BDラインの上方を維持し、ADラインを超えて右上に新しいペンタゴンが描き足された。しかし、ペンタゴンの注目日であったD点が位置する時間帯に大きく下落。しかも、DFラインをも割り込み右下に新しいペンタゴンが描き足された。
次の注目日は6月26日前後である。

A点水準:約1.235ドル
B点水準:約1.17ドル

今週のポイントは、このまま軟調な展開になっていくのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
DGラインに注目したい。下げ止まりから落ち着いた動きになるのであれば、少なくともDGライン水準に戻る必要があるからだ。理想はDFラインを超えて右上に描き足された新しいペンタゴンの中に戻ることなのだが、その前に上値抵抗線としてDGラインとDHラインが存在している。故に、少なくともDGラインを超えることが求められる。逆に、DGライン水準も戻すことが出来ないのであれば、安値更新を含めて軟調な展開が続くことになろう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては1.15ドル前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.2ドルを終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、1.172ドルを終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。DFラインを割り込み右下に新しいペンタゴンが描き足されてしまった。また、D点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より大きく下落している。そして、DHライン、DGラインと上値抵抗線が控えているからである。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性もある。DIラインを割り込むとペンタゴンチャート上あってはならない「時間の逆行」状態になる。すなわち、DIラインを割り込む下落の確率が低いということは、下げ止まる可能性があるということになる。

Next: ユーロ/円 節目を越えられない | 豪ドル/円 上値を抑えられる



ユーロ/円(EUR/JPY) 節目を越えられない

先週のレポートでは、BDラインに注目した。堅調な展開が続くのであれば、上値抵抗線として存在していたBDラインを超えていくことが求められたからだ。実際には、週初こそBDラインを超えて堅調な展開を見せたのだが、週末にかけて大きく下落。再びBDラインを割り込んでしまった。
次の注目日は6月21日前後である。

A点水準:約123円
B点水準:約130円75銭
D点水準:約128円

今週のポイントは、再び軟調な展開へと戻るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
ADラインに注目したい。下げ止まるのであれば、右肩上がりのADラインを維持することが出来るのか否かがポイントになるからだ。ADラインを維持することが出来れば、上値抵抗線BDラインも超えていくことになる。そうなれば、次のポイントは130円前後の節目(点線水準)を越えていくことが出来るのか否かとなる。逆に、ADラインを割り込むと安値を試す動きになろう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては126円前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の131円を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、129円25銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。上値抵抗線BDラインが存在している。また、C点が位置する時間帯以降、上値を抑えられている。そして、点線水準に上値の節目が存在しているからである。

<第2シナリオ>
堅調な展開に戻る可能性も残っている。下値支持線ADラインが存在している。そして、D点が位置するペンタゴンど真ん中の時間帯を週央に通過することで、流れが変わる可能性があるからだ。

豪ドル/円(AUD/JPY) 上値を抑えられる

先週のレポートでは、ACラインに注目した。節目の水準であるACラインを超えることが出来るのか否かがポイントになったからだ。そして、超えることが出来れば、反発上昇に加速が付くと期待された。実際には、ACラインを超えることは出来ずに推移している。また、B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も下落が続いている。
次の注目日は6月21日前後である。

A点水準:約84円50銭
B点水準:約81円
D点水準:約80円

今週のポイントは、このまま上値の重たい展開が鮮明になっていくのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
ACラインに注目したい。節目の水準であるACラインを超えることが出来るのか否かがポイントになる。つまり、ACラインを超えることが出来ない限り、基本的には上値の重たい展開が続くことになる。超えられないのであれば、80円台前半で下値を確認しながら推移することになろう。逆に、ACラインを超えることが出来れば、下値でのもち合いを上放れたことから、80円台後半を目指すことになろう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては81円50銭前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の85円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、83円60銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。上値抵抗線ACラインが存在している。上値抵抗線CDラインも控えている。そして、B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯以降、下落しているからである。

<第2シナリオ>
堅調な展開になる可能性も残っている。週央にC点が位置する時間帯を通過することで、流れが変わる可能性があるからだ。

Next: ポンド/円(GBP/JPY) 上値は重たい



ポンド/円(GBP/JPY) 上値は重たい

先週のレポートでは、C点に注目した。ペンタゴンの各交点、特にど真ん中の時間帯は変化日になることが多い。したがって、C点を通過することで新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、C点を通過した後も横這いが続き、節目の水準である上値抵抗線ADラインを超えることは出来ずに、やや下放れてきた。
次の注目日は6月20日前後である。

A点水準:約148円
C点水準:約144円
E点水準:約142円

今週のポイントは、上値の重たい展開が鮮明になっていくのかということである。

<あくまでも個人的見解>
ADラインに注目したい。上値抵抗線として存在しているADラインを終値で超えていくことが出来ない限り、基本的には上値の重たい展開が続くことになる。つまり、赤丸水準を超えて長期的な上昇トレンドに移行することが出来るのか否かがポイントになるのだ。逆に、越えることができないと145円割れから直近の安値を試す可能性が出てくる。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては145円前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の150円を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、147円30銭を終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開になっている。上値抵抗線ADラインが存在している。また、DEラインも控えている。そして、C点が位置する時間帯を通過した後も横這いが続いているからである。

<第2シナリオ>
再び堅調な展開に戻る可能性も残っている。週央にD点が位置する時間帯を通過する。したがって、このD点が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。

スイスフラン円

ビットコイン(6月13日付)

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年6月17日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

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☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年6月17日号)より

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