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高値に挑む米ドルは111.5円を越えられか?~各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円は上昇トレンドの上昇局面。上値メドは111円50銭前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年7月1日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

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米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY) 高値にチャレンジ

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯を通過したことでB点の時間的位置が変化日となり、流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点が位置する時間帯より反発に転じており、先週末にはACラインに到達した。
次の注目日は7月3日前後である。

A点水準:約113円25銭
B点水準:約106円
C点水準:約110円50銭

今週のポイントは、このまま堅調な展開が続き、高値を更新することが出来るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BCDラインに注目したい。堅調な展開が続き、点線で示した水準の高値を更新するのであれば、BCDラインが下値支持線になる乃至はBCDラインに絡みながら推移していくことが求められるからだ。

終値として越えることが出来た場合には上昇に弾みが付くことから、112円台からADラインを窺う動きにつながるであろう。

逆に、越えることが出来ない場合には、再び上値が重たい展開に移行し108円台を窺う動きになっていこう。

なお、7月は株式市場で言う「2日新甫」である。2日新甫の月の相場は荒れると言われているのだが、日経平均株価とドル円の相関関係が高いことからも7月相場には注意をしたい。

<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。上値の第1メドとしては111円50銭前後を考えたい。
下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の107円50銭を終値で割り込むことだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジションに転換した。
売りポジションへの変更は、110円を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。下値支持線BCDラインが控えている。また、B点が位置する時間帯で下ヒゲの長いローソク足が出現した後から上昇に転じているからである。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。上値抵抗線ACラインが存在している。C点が位置する時間帯を週初に迎えることから、流れが変わる可能性があるからだ。

ユーロ/米ドル(EUR/USD) 下げ止まったのか

先週のレポートでは、ADラインに注目した。上値抵抗線として存在しているADラインを超えることが出来ない限り、上値の重たい展開が続くと考えられたからだ。実際には、ADラインを試す動きはあったものの、ADラインを超えることは出来ないでいる。
次の注目日は7月2日前後である。

A点水準:約1.17ドル
C点水準:約1.125ドル

今週のポイントは、流れが変わり、下げ止まることが出来るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
引き続きADラインに注目したい。上値抵抗線として存在しているADラインを超えることが出来るのか否かがポイントになるからだ。超えることが出来れば、1.18ドル台回復から落ち着いた動きになっていくことが期待できる。
逆に、越えることが出来ないのであれば、下値を模索する動きが続くことになろう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては1.15ドル前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.2ドルを終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、1.170ドルを終値で超えることである。

<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。上値抵抗線ADラインが存在している。そしてA点が位置する時間帯以降、上値の重たい展開が続いているからである。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになっていく可能性が出てきた。右肩下がりのACラインから上放れてきた。そして、週明けにB点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。

Next: ユーロ/円 新しい流れか | 豪ドル/円 下げ止まったか



ユーロ/円(EUR/JPY) 新しい流れか

先週のレポートでは、A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯に注目した。このど真ん中の時間帯が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、A点を通過以降、ほぼ横這いに推移していたのだが、先週末にはACラインを
超えてきた。
次の注目日は7月3日前後である。

A点水準:約128円
C点水準:約130円75銭

今週のポイントは、このまま堅調な展開が続くことになるのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
ACラインに注目したい。堅調な展開が続くのであれば、右肩上がりのACラインに沿って推移していくことが求められるからだ。その場合、130円台回復からC点水準を窺う動きが期待できる。
逆に、ACラインから下放れてしまうのであれば、ADラインを意識した下値を試す動きになっていこう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。下値の第1メドとしては126円前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の131円を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジションに転換した。
売りポジションへの変更は、128円30銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。右肩上がりの下値支持線ACラインの上方を維持している。右肩下がりのADラインから上放れてきている。A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯以降、底堅く推移をしているからだ。

<第2シナリオ>
再び上値が重たくなる可能性も残っている。B点が位置する時間帯を週明けに通過する。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。

豪ドル/円(AUD/JPY) 下げ止まったか

先週のレポートでは、A点に注目した。A点が位置する時間帯を通過したことで流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、A点を通過した後も上値の重たい展開が続いていたのだが、先週末にB点に到達したと同時に陽線が出現している。
次の注目日は7月11日前後である。

A点水準:約84円50銭
B点水準:約80円

今週のポイントは、下げ止まりから落ち着いた動きになるのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。先週末にB点が位置する時間帯に到達した。そこで比較的大きな陽線が出現していることから、下げ止まりから落ち着いた動きになっていくことが期待されるからだ。下げ止まった場合には、BCラインが下値支持線となり、ACラインを窺う動きになっていこう。
逆に、上値の重たい展開となるのであれば、80円割れからB点水準が下値の第1メドになっていこう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。下値の第1メドとしては80円前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の85円50銭を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジションに転換した。
売りポジションへの変更は、81円25銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きが続いている。上述したように下値支持線BCラインが控えている。また、B点が位置する時間帯に陽線が出現していることから、流れが変わったと考えられるからだ。

<第2シナリオ>
再び上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。ペンタゴンのど真ん中の時間帯以降下落が続いているからである。

Next: ポンド/円(GBP/JPY) 底堅い動きが続くか



ポンド/円(GBP/JPY) 底堅い動きが続くか

先週のレポートでは、ADラインに注目した。ポンド円の大きな節目水準となっているADラインを超えることが出来ない限り、基本的、長期的には上値の重たい展開が続くと考えられるからだ。実際には、ADラインからも下放れる動きが続いていたのだが、先週末にBDラインが下値支持線となり反発に転じている。
次の注目日は7月6日前後である。

A点水準:約148円
B点水準:約142円

今週のポイントは、このまま底堅い動きが続き、節目を越えていくことが出来るのか否かということである。

<あくまでも個人的見解>
BDラインに注目したい。下値支持線BDラインを維持することが出来ている限り、底堅い動きが続き、節目のADライン水準に再び接近していくことが期待されるからだ。
逆に、割り込んでしまうとB点水準を試す動きになっていこう。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。下値の第1メドとしては144円前後を考えたい。
上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の150円を終値で超えることだ。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジションに転換した。
売りポジションへの変更は、145円15銭を終値で割り込むことである。

<現在のシナリオ>
底堅い動きが続いている。下値支持線BDラインが控えている。また、p点水準と直近の安値でダブルボトムを形成していると考えることが出来るからだ。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。上値抵抗線ADラインが存在している。また、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。

NZドル円

今週のWTI

ビットコイン(6月27日付)

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年7月1日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

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