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日経平均は大幅高で4日続伸、米利上げペース緩和に期待。底値圏にある注目銘柄は?(11/28)

きょうの日経平均株価終値は2万2,177円02銭(224円62銭高)、TOPIXは1,653.66ポイント(9.50ポイント高)、出来高概算(東証1部)は13億8,834万株となりました。底値圏にある注目銘柄と合わせて、きょうの東京市場の値動きを解説します。(『日刊株式投資情報新聞』)

東京市場の値動きまとめ。ニーズウェル<3992>ほか注目銘柄も

きょうの日経平均株価

日経平均は2万2,177円02銭(224円62銭高)、TOPIXは1,653.66ポイント(9.50ポイント高)、出来高概算(東証1部)は13億8,834万株。

11月28日後場の東京株式市場は、日本時間の今夜に予定される米FRB議長講演で利上げのペースが緩和される期待が言われ、引き続き今週末のG20での米中首脳会談に期待する様子もあり、日経平均は13時にかけて264円58銭高(2万2216円98銭)まで上げた。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

株価指数連動型の買いが増加したようで、ファナック<6954>(東1)やファーストリテイリング<9983>(東1)などが一段高。日経平均は4日続伸となり、東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均も4日続伸。東証2部指数は2日続伸となった。

新規上場の霞ヶ関キャピタル<3498>ほか注目の個別銘柄

後場は、花王<4452>(東1)が高業績と肌に直接噴きつける新製品を材料に戻り高値に進んだまま活況を続け、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>(東1)は杉崎社長らが今後の事業展開について午後4時から会見と伝わり中盤から一段高。クリエイト<3024>(JQS)は大阪万博関連株の出遅れとされてストップ高。10月上場のブリッジインターナショナル<7039>(東マ)、7月上場のエクスモーション<4394>(東マ)なども高い。

28日、新規上場となった霞ヶ関キャピタル<3498>(東マ)は、後場寄り後の12時58分に公開価格3240円を92%上回る6240円で初値が付き、その後7200円まで上げて終値は6400円となった。

東証1部の出来高概算は13億8834万株(前引けは6億8034万株)。売買代金は2兆5512億円(同1兆1781億円)。1部上場2117銘柄のうち、値上がり銘柄数は1416(同1289)銘柄、値下がり銘柄数は612(同724)銘柄。

また、東証33業種別指数は19業種(前引けは16業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、サービス、機械、医薬品、情報・通信、電気機器、非鉄金属、その他製品、海運、化学、などとなった。

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ニーズウェルは底値圏、19年9月期増収増益予想、効力発生日19年1月1日で株式2分割

ニーズウェル<3992>(東2)は業務系システム開発が主力のシステムインテグレータである。18年9月期は増収増益で過去最高だった。そして19年9月期も増収増益予想である。なお効力発生日19年1月1日で1株を2株に分割する。株価は戻りの鈍い展開だが、ほぼ底値圏だろう。出直りを期待したい。

ニーズウェル<3992> 日足(SBI証券提供)

<業務系システム開発が主力のシステムインテグレータ>

金融業界向け業務系システム開発が主力のシステムインテグレータである。業務アプリケーション開発、基盤構築、組み込み系システム開発などを展開している。

18年6月にはRPAソリューション「WinActor」を日清食品ホールディングス<2897>に販売・導入した。18年8月にはAI inside社と販売契約を締結した。RPAソリューション「WinActor」とAI inside社のAI-OCRソリューション「DX Suite」のシナジーを目指す。18年10月にはNO.1<3562>と販売契約を締結した。

<18年9月期増収増益で過去最高、19年9月期も増収増益予想>

18年9月期の非連結業績は、売上高が17年9月期比1.5%増の51億40百万円、営業利益が7.5%増の4億76百万円、経常利益が9.6%増の4億67百万円、純利益が13.5%増の3億25百万円だった。概ね計画水準の増収増益で過去最高を更新した。

19年9月期の非連結業績予想は、売上高が18年9月期比10.9%増の57億円、営業利益が4.7%増の4億98百万円、経常利益が3.8%増の4億85百万円、純利益が2.1%増の3億32百万円としている。需要が堅調に推移して増収増益予想である。

<株価は底値圏>

株価(18年6月JASDAQから東証2部に市場変更、18年4月1日付で株式2分割)は、戻りの鈍い展開で安値圏だが、1200円近辺は概ね底値圏だろう。出直りを期待したい。11月27日の終値は1270円、今期予想PER(予想EPSを19年1月1日付株式2分割前に換算して算出)は約16倍、時価総額は約53億円である。

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SKIYAKIは底打ちの可能性、19年1月期減益予想だが20年1月期の収益改善期待

SKIYAKI<3995>(東マ)は、音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスを展開している。19年1月期は減益予想だが、会員数は増加基調であり、20年1月期の収益改善を期待したい。株価は17年10月IPO時の高値からほぼ4分の1水準で底打ちした可能性がありそうだ。出直りを期待したい。

<音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスを展開>

音楽アーティストに係るファンクラブ(FC)運営サービス、アーティストグッズ等のECサービスおよび電子チケットサービスなどを展開している。18年10月末現在のファンクラブ総登録会員数は229万人(うち有料会員が81万人)である。

18年5月コンサート・イベント制作のMSエンタテインメント・プランニングを子会社化、18年7月持分法適用関連会社のSKIYAKI OFFLINEを連結子会社化(商号をSKIYAKI APPSに変更)した。11月21日にはJリーグクラブなどプロスポーツクラブのファンサイトを運営するSEA Globalを子会社化すると発表した。

<19年1月期減益予想、20年1月期の収益改善期待>

19年1月期連結業績予想(9月12日に売上高を増額、利益を減額修正)は、売上高が18年1月期比51.0%増の37億56百万円、営業利益が54.0%減の1億11百万円、経常利益が45.6%減の1億17百万円、純利益が77.2%減の41百万円としている。

FCサービスにおける有料会員数が順調に増加し、MSエンタテインメント・プランニングとSKIYAKI APPSの連結も寄与して大幅増収だが、ECサービスにおける大型商品の出荷減少、MSエンタテインメント・プランニングとSKIYAKI APPSの連結に伴う原価の増加、積極的なM&Aに伴う財務デュー・デリジェンス費用の増加などで減益予想である。

なお第2四半期累計は、売上高が前年同期比41.2%増の16億82百万円、営業利益が45.9%減の75百万円、経常利益が49.2%減の69百万円、純利益が92.3%減の8百万円だった。20年1月期の収益改善を期待したい。

<株価は底打ちの可能性>

株価(18年8月1日付で株式5分割)は、10月30日に上場来安値531円まで下押したが、その後は切り返しの動きを強めている。17年10月IPO時の高値1912円からほぼ4分の1水準で底打ちした可能性がありそうだ。11月27日の終値は631円、今期予想連結PERは約164倍、時価総額は約66億円である。出直りを期待したい。

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日刊株式投資情報新聞』2018年11月28日号より
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